短編小説集 (ページ2)

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晴天の下で((続きページ2

柊生は私を優しく抱きしめながら言った

「俺は、Aがいるから頑張れるんだよっ！
お前が前に俺らの曲を聴いてくれた時の嬉しそうなあの顔をまたみたいと思いながら毎日毎日練習してんだよ！
なのに…
なのにお前に会えなくなったら…」

柊生も声が震えていた

これ、柊生の匂いだ…
優しくていい匂い。
やっぱり私は柊生が好き。

『ごめん…。ごめんね？柊生。』

私は柊生の支えになりたい。
柊生の夢を一緒に叶えたい。

「A、なに泣いてんだよ！可愛い顔が台無しだぞ！？」

そう言って柊生は優しく涙を拭いてくれた。

『一緒に夢、叶えようね！』

「当たり前だろっ俺はお前がいないと頑張れないの！」

些細な一言がすごく嬉しい♪
こんな柊生が大好きだ。

『だよねっ！笑』

「だよねっ！じゃねーよ！笑」

柊生が呆れたように笑う

「ほらっ行くぞ！！」

そういって差し出された柊生の手を
強く握った

「離れんなよ？」

『うん♡』

これからも離れない。
ずっと、ずっと。

見上げた空は
雲一つない晴天だった。