福岡で1番かわいい女

むりむり ページ26

Aside


柳田やばいネクタイ忘れた
Aえ、どういうこと
柳田今日スーツやったやんね、
柳田ネクタイあとでしよ思ったら忘れた
柳田やけん持ってきて
柳田はよせんとみんな集まる
Aわかった
A何色?
柳田何色でも



もー、今日は休みやったけん

朝起きらんかったのに、

1人で準備したらすぐこうなるとたいね、悠岐




『えー、青と黄色のやつにしとこ！』

私のプレゼントやけんね！







外出たけど、さむ！

ジーパンにカーディガンとかもっと厚着してくればよかった

これでももこもこのカーディガンなのにな、






タクシーで20分です

もう絶対始まっとる

なんかわからんけど、

でも今日シーズン初めで大事な日とか言っとったのに、












とうちゃく



なんかスタッフさんらしき方が！

『すみません、柳田悠岐にこれ渡していただいてもいいですかね、』

スタッフ「あ！もう始まりますよ！急いでください！」

『え？え？！』

スタッフ「柳田さんが俺のところに届けさせてと、」

『え』

スタッフ「もう必勝祈願前の集まり始まります！」


え、え、

なんかもうみんな語彙力なくなってる、



スタッフ「とりあえずついてきてください！」

『は、はい』








まってまって、ドームに近づいてるってか、

もうグラウンドだよ？目の前だよ？



なんかスーツの人いっぱいだよ？

入りたくないよ、まじで、



スタッフ「柳田呼んできます」

『お願いします』





あー、1人にしないでー、


なんかチラチラ見られてるし、


ここで私服なの私だけだからね、

100人くらいいるのに、


むりむり

なきそう笑



スタッフ「あの、連れて来いと、」

『はい？』

スタッフ「でも、もう始まるんで、急ぎましょ」

『え、』

スタッフ「いってらっしゃい！」


いや、いってらっしゃいじゃないよね？





まじ視線集まってる、

怖い


もういいや！


走れー！


こんなんでグラウンド走りたくなかった



『悠岐！』

柳田「おー！ごめんなぁA」

『はい、ネクタイ』

『頑張ってね、ばいばい』

柳田「ちょい待て、」

「付けて」

『いや、もう始まるんでしょ？』

『そんなこと言ってる暇ないから』

柳田「いけるいける」

『いけないいけない』

『視線集まってるの気づいてない？』

『私泣きそうだよ？』

柳田「頑張ろう」





は？

ー

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