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やっとお開きになり帰路につこうとする
『Aちゃん、送っていくよ』
あ『ありがとうございます、
でも大丈夫ですよ〜』
『いや、大丈夫じゃないでしょ(笑)
足ふらふらだし、真っ暗だし
こんな夜中に女の子一人であかせるわけないでしょ』
わたし、ふらふらしてるのかな...?
でも玄樹に見られたらめんどくさいことになりそうだし
あ『いや、本当にいいんで、』
『だめだよ。ほら、捕まって』
そう言って私の肩を引き寄せる
やばい、よけなきゃって思うのに
酔っ払ってるせいか力が入らないし
ちょっと頑張ってみても男の人の力には及ばない
もう、とりあえず家まで送ってもらうしかない
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家の方向を言ったのに反対方向に進んでる気がする...
しかも気づいたら私達二人だけになってる...
あ『あの、私、家反対なんですけど』
『俺のうちの方が近いから俺んちで休もうっていったじゃん』
外の寒さに触れ少し酔いが覚めてきた
どうしよう...
やばい、逃げなきゃ...
あ『いや、ちょっと離して!』
思い切り離れようと試みるけどびくともしない
『ははは、何を今更!
ノコノコとついてきたのはそっちだろ?』
あ『帰る』
最後の力を振り絞って反対を向こうとするのに結局彼の腕の中に捕まる
そして、唇を重ねられる
肩を押して離そうとするけどびくともしない...
息が苦しくなって息を吸おうと少し隙間を開けただけなのにその少しの間を取り逃すまいと舌が侵入してくる
あ『あ、あぁあ...ふぁ...』
出したくもないのに声が漏れる
そして、涙が止まらなかった
玄樹...ごめん.......
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『おい、お前。
僕の彼女に何やってんだよ』
それは聞きたくて聞きたくて仕方の無い玄樹の声だった
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作者名:ジャニ子 | 作成日時:2017年1月14日 23時