支配者たち５ Yuta.Genki.Yuta.Aran.Kaito

story186 ページ18

=勇太side=






遂に明日は試験だ。





いつもはなんてことないのに

今回こそは緊張する









あ｢今日は早く寝てね｣








机に向かっている俺に向かってのぞき込むように言うA









思ったより顔が近い









勇太｢俺さ頑張る



だからさ、行きたいとこ考えとけ。｣









あ｢え？｣









勇太｢だから行きたい所！

約束しただろ。お前の行きたいところに行こう｣









Aはすこし戸惑ったような顔をしてた









しばらくすると



ふふっ

って笑う声がした









あ｢うん！｣









どこにしよーかな……

なんて独り言を言いながら笑顔を見せるA







やばい。
こいつの笑顔にドキドキがとまらない









.









.









あ｢じゃ、明日寝坊しないでね
おやすみなさい｣






小さくてを横に振りながらドアを開けて出ていこうとする









勇太｢待って。｣





ほとんど無意識だった




俺はAを引き止めた









あ｢ん？どうしたの？｣







純粋にきいてくるAが


かわいくて
愛おしくて
離したくなくて



気づいたときには抱きしめていた









勇太｢俺、がんばるからさ｣









少し驚いたような表情をみせたAは







あ｢私も負けないようにしなきゃ｣






そうおどけて見せて俺の背中に手を回した









.

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