不器用ボーイ

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ご注文はお決まりですか？
という店員の声





『あ、ココアください』

わたしはカフェオレで！あたしは紅茶で！



ソヨンとジスもそれぞれ頼む。
この場所は学校からとても近い
ごくごくふつうのカフェ





「よし、ひさびさにガールズトークでも
しよっか！」




ソヨンがワクワクして言った。



昼休みと空きコマが重なって
久しぶりに女子３人だけで話す機会






『なにソヨンなんかあるの？ニヤニヤして』



「そう！なの！実は
彼氏できました〜〜フフフ」





「『…ッええ！！！』」

予想を超えてぶっ込んできたソヨンに
あたしとジスがハモる




いついついついつえ、だれだれえ？え？

なんてジスがめちゃくちゃ早口になる




「他大の先輩！バイトが一緒でねっ…」




経緯を話してくれるソヨン
と、
その話しを聞いてニヤニヤするうちら




わあ〜〜、う、うらやましい！
キュンキュンする！




ソヨン以上にキュンキュンして
話しを聞くジスとわたし









…失礼しますココアでございます

店員さんが飲み物を持ってきて
すこし中断されるガールズトーク








「で、ふたりとも好きな人とかいないわけ？」




カフェオレをすこし飲んだソヨンが言う





『…え〜〜、いないかなあ』

あたし、高校のとき付き合ってる人いたけど
そいつがなかなかの嫌な奴でね、
簡単にいうと体目当て。
すごいイケメンだったけど
前の彼女と別れる前からラインしてきて
別れた直後に告白されて付き合ったけど
スキンシップも激しくて
気持ち悪くなっちゃって
振ったらまたすぐ
違う女の子と付き合っててさ…………





『だから男の人ってやっぱり
体目当てなのかなとか思っちゃう』





あーわかる、ってうなづいてくれるジス






だってそいつ！
デートごとに次はどこまでしていい？って
聞いてきたんだよ！？





自分の過去の話しをすると
うげー！それはキモい！って叫ぶ２人







「あたしも、しばらくいらないかな
けっきょくは男ってそういうもんでしょ」





そんなあたしたちに
うーん、って納得いかない様子のソヨン






「べつに体目当てな男ばっかりじゃない
と思うよ！優しい人もたくさんいるし」



ほら、A
バイト先とかアリかもよ？







なんてソヨンがいうから




ん〜、ジナンさんか



優しすぎるから彼女いそうだもんな








って考えてココアを一口飲んだ









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