【刀剣乱舞】ブラック本丸にて好きにやれって言ったら滅茶苦茶命狙われた(´･ω･`)第5幕！

カルシウムってどうやったら上手く摂れるかな？ ページ3

薬研「け…怪我人！？
こんな所にか！？」


A「こんな所、だからだよ。
恐らくは実験台にされてたんだろう。
身長からして……短刀か。」



皆一様に、服はボロボロ、周りは血だらけ。
どういう原理かは知らないが、一定間隔で赤々と燃える松明。
お陰で中の三人の様子が確認できた。
殴られたのか、斬られたのか、身体中に痛々しい傷がある。
特に酷いのがその小さな手だ。


きっと、ここから出ようともがいたんだろう。
本体を使ったのか、素手なのか……どっちにしろ、あの術式に触れたんだ。
何度も何度も……。
それでも出れなくて………。



A「下衆が………！」



想像しただけで胸クソ悪くなって舌打ちをする。
さっき鶴さんに憑依していた、クッソ軽い、チャラ男のような態度だった男を思い浮かべて、更に気分が悪くなる。


いかん、いかん。
このままでは高血圧になってしまう。
血圧上がっちゃう。
………カルシウム摂ろう。



A「まぁ、ともかく！！
私はもっかい穴ん中入ってこの子達を持ち上げるから、その子達を引き揚げて手入れ部屋まで運んでくれる刃材が欲しいのよ。
この怪我の酷さからして、きっと刀剣破壊一歩手前だ。
よって、なるべく衝撃を与えずに運べる人が良い。」



欲を言えば、打刀以上の人で。
短刀や脇差には、ちと荷が重いんじゃないかな？
身長的な意味で。
まぁ、私もそんなに短刀達と身長変わらんけど！！
それでも、それを補える腕力(霊力による肉体強化)があるからね！！
意外と便利な技ですよ。



小夜「分かった。
呼びかけてみる……！」


愛染「任せてくれよ、主さん！！
すぐに連れてくっからさ！！」



神妙な面持ちで頷いた小夜と、頼もしくもドンッと胸を叩いた国俊。
2人は物凄い勢いで部屋を飛び出していった。
うわっ……速っ……。



薬研「なぁ………大将……。」



下を向いて俯きつつ、薬研が弱々しく声をあげた。
世間では、短刀詐欺やらアニキやら言われている彼だが、そんな面影は一切無く、酷く脆いものに見えた。
そんな彼と目を合わせるべく、しゃがんでその顔を覗き込む。



A「どったん？薬研？」


薬研「なぁ、大将……俺たちを助けてくれるのは、嬉しい……けど、無理、しないでくれよ……！
このままじゃ、大将が死んじまうよ……！！」



………んん！？

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