正攻法はやりません。 ページ48
明石「主はん、これははよ、壊さんと……」
そう言って抜き身にした本体を構える国行の頭を軽く叩く。
こう、ペシッと。
A「国行ぃ……私の話、聞いてた？
大怪我しても知らないよ？
って言うか、大破するよ？」
三日月「貴様のような人の子の言う事など……」
A「アンタ、さっきからそればっかりだねぇ……。
良いよ。じゃあ、見せたげる。
小夜、そこら辺に石ころない？」
刀を抜こうと腰を低くして言ってくる三日月宗近に、私は呆れた。
きっとそれは声にも現れたんだろうし、表情にも出た。
十二分に自覚している。
が、信じて貰えずに折れられても困る。
近くにいた小夜に小石が無いかを聞くと、直ぐに庭から手のひらサイズの物を取って来てくれた。
いやん、仕事が早い。
小夜「えっと……これで良いの？」
A「おぉ！！早いね、ありがとう。
助かるよ。
……良し、全員その場から三歩下がれ。」
言霊を使って言う事聞かせるのでも良かったけど、私が言霊好きじゃないからね。
そのまま言った。
まぁ、案の定、三日月宗近だけは聞いてくれなかったね。
彼自身は穴から大分遠い所にいるから何の問題もないんだけど。
全員が穴から十分な距離を置いたのを確認してから、小夜の取って来てくれた小石を投げ入れた。
小石は扉の30�兢絛�くらいで、何か……結界のようなものに阻まれた。
小石がその結界のようなものに触れた瞬間、それは炎と雷を放ち、小石はたちまち消し炭と成り果てて空に舞う。
A「どお？これでもまだ、本体で斬りかかりたい？」
振り返った私の質問に、首を縦に振る人はいなかった。
そりゃそうだ。
あんなの見て自ら飛び込むような真似、誰だってしたくないだろう。
柊「どうする？コレも結構瘴気吸ってるよ？
それに、かなり複雑だよ。
解除できるか……。」
A「この術式、五十嵐の家の蔵の奥で見た事ある。
とうの昔に忘れ去られた禁術。」
理由は、解除が難しいから。
こんな危険なやつ、解除もせずに放っておく訳にもいかないからね。
柊「じゃあ、解除する？
正攻法で言った方が確実だし、何より安全……。」
A「壊す。」
柊「はぇ！？何言ってるの！？
危ないでしょ！？」
A「四代目は、私が三日以内に見つけるって言ってた。
つまり、それは誰かにかかった呪いが発動するまでのタイムリミット。
正攻法で解除するすれば、一週間はかかる。
間に合わないよ。」
アイキャンドゥーイット！！→←私のターン、ドロー！！は、しません！！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 203人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
鋼夜(プロフ) - 凜心さん» あ……そういえば……((( (2017年8月24日 19時) (
レス) id: 0d16a2c0e0 (このIDを非表示/違反報告)
凜心 - 「汝、うんたらかんたら……」とは、某文豪異能バトル漫画の、素敵帽子君ですかね？ (2017年8月24日 17時) (レス) id: 4a2ea10aed (このIDを非表示/違反報告)
鋼夜(プロフ) - 林檎大好き兎さん» 面白いなんて！！ありがとうございます！！ なるほど……月見ですか（笑） (2017年5月5日 22時) (レス) id: 6e69424cbc (このIDを非表示/違反報告)
林檎大好き兎 - とても面白いです!!! 病人の看病(笑)私は月見と教えられてました←どうでもいいですね (2017年5月5日 21時) (レス) id: 94e6a627e4 (このIDを非表示/違反報告)
鋼夜(プロフ) - 猫耳さん» ああああありがとうございますぅ！！全部見ていただけるなんて……光栄です！ ノリで書いてる節があるので、嬉しいです！ はい！頑張りますね！ (2017年5月5日 15時) (レス) id: 6e69424cbc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
