憑依した歴代の審神者、マジ処す ページ34
A「あー……やっぱりそうか。
天井から落ちてきたけど、大丈夫？
鶴丸国永？」
天井から落ちて、強かに打ちつけたらしい腰をさする真っ白な彼に手を差し出す。
顔面着地コースじゃなくて良かったね。
腰でまだ良かったね。
クッソ痛そうだけど。
鶴丸「あぁ。すまないな、A。
どうも、妙なぶつけ方をしてしまったらしくてな。
手を貸してもらえて助かった。」
何の躊躇いも無く、私の手を握った瞬間。
私は差し出した手に仕込んであった札に霊力を流しこんだ。
札からはジャラジャラと黒く太い鎖が伸び、彼の白い身体に巻き付いていく。
その鎖は彼の身体を縛り、拘束し、その重量が重しとなる。
そう簡単に逃げる事は許されないだろう。
鶴丸「A、何だコレは？
こんな驚き、俺は求めちゃいないぜ。」
A「下手な芝居は止めにしたら？
何代目かは知らないけど、良い加減この本丸に執着するの止めた方が良いよ。」
薬研「大将？何言ってんだ？
そいつは鶴丸の旦那だろう？」
愛染「そうだぜ、主さん！！
そいつはれっきとした刀剣男士だぜ！
俺らには分かる！」
怪訝そうに私に尋ねる薬研に、私の行動が血迷っていると思っているらしい国俊。
そんな2人に微笑んで頭を撫でた。
薬研の言い分も、愛染の言い分も分かる。
彼らは嘘は言っていない。
A「うん。大丈夫。分かってるよ。
鶴さんはね、今、憑依されてるんだ。
何代目のかは分からないけど、悪霊になった歴代の審神者の残留思念にね。
まさか、ここまで影響するとは……誤算だった。」
ジッと目の前の青年の目を見据えると、ソレは唐突に肩を震わせて笑い始めた。
ジャラジャラと鎖を鳴らして。
鶴丸？「アッハハハハ！！よく分かったね。
素晴らしいよ、君は！！
ふふ……どうして分かったんだい？
瘴気だって漏れないように気をつけたというのに。」
A「簡単な話だ。
瘴気が漏れていようがなかろうが、匂いが消えてない。
これでも私は鼻が効く方でね。」
鶴丸？「へぇ……そりゃ凄い。
幾ら鼻が良くても、瘴気を出さない悪霊の匂いなんて……ましてや憑依した状態で見破る事なんてそうそうできないのに。」
決定的だったのは、喋り方だった。
私がフルネームで呼んでも嫌がる素振りを見せなかった。
この間……昨日は一度呼んだら物凄い嫌がったのに、だ。
その上、私をAと呼んだ。
いつもなら君、って言うのにね。
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鋼夜(プロフ) - 凜心さん» あ……そういえば……((( (2017年8月24日 19時) (
レス) id: 0d16a2c0e0 (このIDを非表示/違反報告)
凜心 - 「汝、うんたらかんたら……」とは、某文豪異能バトル漫画の、素敵帽子君ですかね？ (2017年8月24日 17時) (レス) id: 4a2ea10aed (このIDを非表示/違反報告)
鋼夜(プロフ) - 林檎大好き兎さん» 面白いなんて！！ありがとうございます！！ なるほど……月見ですか（笑） (2017年5月5日 22時) (レス) id: 6e69424cbc (このIDを非表示/違反報告)
林檎大好き兎 - とても面白いです!!! 病人の看病(笑)私は月見と教えられてました←どうでもいいですね (2017年5月5日 21時) (レス) id: 94e6a627e4 (このIDを非表示/違反報告)
鋼夜(プロフ) - 猫耳さん» ああああありがとうございますぅ！！全部見ていただけるなんて……光栄です！ ノリで書いてる節があるので、嬉しいです！ はい！頑張りますね！ (2017年5月5日 15時) (レス) id: 6e69424cbc (このIDを非表示/違反報告)
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