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今回、ほとんど会話だけ!! ページ25

三日月「ほぅ?救いの道がある?
お主が俺たちを救う、とでも言いたいのか?」


ヒョイ、と片眉を上げて不愉快そうに目を細める三日月宗近。
そんな彼に対して、私はヒョイ、と肩をすくめる。



A「……救うって言うのは一見、良い言葉に見えるけど、実は違う。
本人にその気はないのかもしれないけど、相手を下に見た言い方だ。
相手は自分よりも何もできない立場だから、自分が助けてやるってね。
アンタら相手にそんな事は言わない。」


三日月「ならば、誰が俺たちを救う?」


A「さぁな。アンタらが救われたい、と思った相手じゃないか?
惺蓮なんかが良いんじゃないかな?
結構位の高い神様らしいし。」



どこか煽るように感じたのかもしれない。
刀剣男士達は眉をひそめた。
私は芝居でもするように大袈裟に腕を動かす。



A「別に、誰がいつどこで誰に救われたかと感じるかなんて私の知ったこっちゃない。
私がアンタらの感情を操作する訳でもないしね。」


三日月「俺たちを対等な存在としてみる。
お主が飼っているそこの妖がそう言っていたな?」



そう言って三日月宗近は焔を指差し、焔は一層低く唸り牙を見せる。
シャーーッという威嚇なら、どれだけ可愛らしかった事か。
そんな焔を宥めて彼と向き合う。



A「あぁ、言っていた。
少なくとも、アンタらを見下すような真似はしない。」


三日月「俺たちは、末端とはいえ神。
そんな俺たちと対等な存在と?
傲慢な人の子よ。」


A「何とでも言えば良い。
だが、アンタらは神の意味を履き違えている。
神は、穢れなき悪しき心をその御身に宿さぬ存在だ。
だが、お前達はどうだ?
幾ら人の手によるものとはいえ、その身体には穢れが……瘴気が少なからず宿っている。
そんな存在が純粋な神と言えるか?
お前達と神格を捨てた惺蓮ならば、惺蓮の方がれっきとした神だと、私は胸を張って言える。」


三日月「お前達、人間の所業であろう?
どの口がそれを言うか。」


A「あぁ。そうだろうな。
なら、私はどうすればいい?
各々を様付けで呼び、媚を売るかの如く崇拝すれば良い………もぐ!?」



突如、モフモフとした柔らかいものが顔に乗った。

シリアスクラッシャー、大量発生中→←最悪と言える内は、未だ最悪ではない



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鋼夜(プロフ) - 凜心さん» あ……そういえば……((( (2017年8月24日 19時) (レス) id: 0d16a2c0e0 (このIDを非表示/違反報告)
凜心 - 「汝、うんたらかんたら……」とは、某文豪異能バトル漫画の、素敵帽子君ですかね? (2017年8月24日 17時) (レス) id: 4a2ea10aed (このIDを非表示/違反報告)
鋼夜(プロフ) - 林檎大好き兎さん» 面白いなんて!!ありがとうございます!! なるほど……月見ですか(笑) (2017年5月5日 22時) (レス) id: 6e69424cbc (このIDを非表示/違反報告)
林檎大好き兎 - とても面白いです!!! 病人の看病(笑)私は月見と教えられてました←どうでもいいですね (2017年5月5日 21時) (レス) id: 94e6a627e4 (このIDを非表示/違反報告)
鋼夜(プロフ) - 猫耳さん» ああああありがとうございますぅ!!全部見ていただけるなんて……光栄です! ノリで書いてる節があるので、嬉しいです! はい!頑張りますね! (2017年5月5日 15時) (レス) id: 6e69424cbc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鋼夜 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年4月18日 10時

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