【番外編】弟が見てて思い付いた ページ5
A「いや、疑えよ!!」
アッサリ納得して引いてしまった刑事に思わず叫んでしまった。
いや、だってしょうがなくない?
あんなむちゃくちゃな話を聞いて、普通は引き下がらないでしょ。
そこはもっとこう……切り込むか、私の周りにいる人に聞くかのどっちかしない?
なんで他の人の聴取に行こうとしてんの?
え?なにこれ、これが普通の警察なの?現代社会、怖いんですけど。
目暮「では、今の話は嘘ですかな?」
A「いや、事実だけど……事実なんですけど!!
自分でもむちゃくちゃ言ってる自覚はありますけど!!
あまりにも突拍子がないっつーか、フィクション臭いっつーか……。
あ、もしかして頭のネジぶっ飛んでる判定されました!?」
村正「……まァ、間違っちゃいねェよな、その判定」
A「おいこら村正!聞こえてんぞ!」
距離を保ちながらも詰め寄るという、文字にすると矛盾も甚だしい私の耳に、村正のボソッとした声が聞こえてきた。
お前はいつでも失礼極まりないな!
そして薬研と厚!!
お前たちもウンウン頷くんじゃない!!
頭のネジぶっ飛んでる系女子じゃねえから!
極々普通の一般ピーポーだから!!
え?陰陽師の家系で日々妖怪と戦ってた呪い持ち系女子は一般ピーポーじゃない?
アーアーアー、キコエナイナァー。
「ちょっといいですか?」
錯乱(?)する私に手を挙げて発言の許可を求めてきたのは、褐色の肌に金髪碧眼のたぶん、イケメンと呼ばれる類の人。
目が合った瞬間、にこりと甘い笑顔を見せてきて、私はウッ…と言葉に詰まる。
女子って、ここで目をハートにしちゃうんだろうなぁ…。
あ、私も女子だったわ。
けどなぁ……うん。
A「
「は?」
残念ながら、私は日々美形に囲まれて戦場を駆ける審神者である。
中身が残念でも、ボロボロになっていても、絶対にみんなの方がこの人の百…いや、千倍はイケメンだ。
それにこの人…警戒心丸出しすぎん?
さっきの刑事と比べて、きっとまともな人なんだろうけど……笑顔があまりにも不自然。
いつかボロ出すタイプだわ、この人。
「え、えっと……私立探偵の安室透です。
すみませんがいくつか質問をしても?」
A「……答えられる範囲ならね」
「ありがとうございます。
まずは、その……失礼ですが、性別は?」
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