出陣って1人でするものだっけ？ ページ5
「……………………」
「……………………」
「……………………」
私とこんのすけ、そして出て来た人は暫く沈黙する。
気まずい！！
こんのすけの話じゃ、ここの刀剣男士ってかなり酷い事されてたらしいし！？
お願いします。
抜刀だけはしないでください。
ナンマンダブナンマンダブナンマンダブナンマンダブ………。
バタン。
その人は何事も無かったかのように門を閉じた。
そして数分後、今度は馬を連れて来た。
これはアレか？
この馬やるから帰れ的なやつか？
「……………こ、こんにちは。」
私を無視して馬に乗ろうとするその人に声をかける。
その人はバッと私を見て、驚いた顔をして動きを止める。
「幻覚さんじゃないんですか……？」
「私の名前はゲンカクじゃないっすね。
Aです。」
「そうですか……。」
「落ち着いてください、A様！
ゲンカク、は人名ではございません！
幻の事でございますよ！！」
困惑しきった私達にこんのすけがツッコミを入れる。
「ゲンカクって人名ですか！」
「ゲンカクって幻覚か！」
私とその人ははっとして同時に叫んだ。
どうやらお互いにすれ違いがあったようだ。
やべぇ………和睦できそうな気がしてきた。
「あ…あの！今日からこの本丸の主…になります！！
Aです！！」
「じゃあ！貴女が新しい主さん何ですね！」
パアアッと顔を輝かせるその人は、随分ほんわかしていた。
「私は鬼神大王波平行安と申します。」
お互いにぺこりと頭を下げると、彼……鬼神大王波平行安さんは申し訳なさそうに眉を下げた。
「申し訳ありません、主様。
本当はちゃんとお茶をお出しして歓迎したいのですが……これから出陣しなければならなくて……」
「出陣…？」
「はい。もうすぐ食料が尽きてしまいそうなので。
出陣して資金、資材を集めて万屋で食料を調達しようと。」
「そっか……大変だな……。
他は？他には誰が行くんだ？」
「他、とおっしゃいますと？」
「いや！他の人だよ！
流石に出陣、資金と資材集め、買い出しをきじんだいおう………」
「波平行安です。長いので行安とでも呼んでください。」
「じゃあ、行安。流石に行安1人では辛いだろ？
それに、出陣って1人でするものじゃなくね？」
「そ………そうなのですか？」
…………これから先が思いやられる。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 296人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
【刀剣乱舞】ブラック本丸にて好きにやれって言ったら滅茶苦茶命狙われた(´･ω･`) ... 【刀剣乱舞】虐待少女、まだまだ堕ちる【ブラック本丸】 【加州清光】人間不信気味なヒキニーが生まれ変わった先は【成り代わり】
「刀剣乱舞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
鋼夜(プロフ) - Loveasu42211さん» 申し訳ありません。 自分でも読み返してそう思いまして……。 二章から誰が喋っているのか明記するようにしました。 文字数の関係上、こちらはこのままになってます。 すみません……。 (2017年7月26日 15時) (
レス) id: 0d16a2c0e0 (このIDを非表示/違反報告)
Loveasu42211(プロフ) - 誰が喋っているか分かりません (2017年7月26日 14時) (レス) id: edb9424f8f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
