びっくり爺見参！ ページ36
小夜を一頻り撫でた後、小夜は私の手を見て悲しそうな目をした。
「…主、また怪我したの…？」
「え？あ。これ？
大丈夫。血が派手に出ただけでそんなに大した事無いから。
それに、村正の手入れしたらする怪我だしね。
別に普通だよ。」
ヘラヘラと笑っていると、突然視界が白と金色で遮られる。
「よっ！さっきぶりだな」
「………」
「何だ？驚かないのか？」
「………」
「無反応は困るな……俺の渾身の驚かしでも反応がないとは……君は一体ぶっ！？」
「………」
「ほりゃおほろひは。(こりゃ驚いた。)
はひをひへるんは？(何をしてるんだ？)」
「………」
「あー……駄目だわ、鶴。
ソイツ、今放心状態だから話しかけても無駄だぞ？」
「はひ？ほうはのは？(何？そうなのか？)」
「おー。そいつの目の前で一回強めに手を叩いてみろ。」
「びゃっ！？」
パンッ…そんな破裂音で目が覚めたような気分になった。
目の前には逆さの人の顔。
そしてその奥には下を向いて肩を震わす村正。
え……？村正、アレ笑ってない？
何が面白いの？
この逆さの人が面白いの？
え？感性大丈夫？
「ほろほろはらひへふへるほふへひんはは……。(そろそろ離してくれると嬉しいんだが……。)」
「え？あ。ごめん。
……ところで何で私はアンタのほっぺムニムニしてたのか聞いて良い？」
パッと手を離して目の前の彼に問うと、
「俺が知りたいな」
と返されてしまった。
……私の知らない一瞬で何があったのか……。
「誰かこの状況の説明お願いします。」
「よっ」とか言いながら天井から降りて来た白いの。
あ。さっき手入れした奴か……。
「鶴が天井裏からAを驚かしたら、Aは驚き過ぎて放心。
その後、訳の分からない行動に走り、猫騙しで目を覚まさせた。
以上、説明終わり。」
「ありがとう、村正。
それを含めて聞きたいんだけど………私は何してたんだ？」
正直、他人に聞くのもおかしな話だけど……。
自分のしてた事が全く分からないんだ。
警戒心ってあったら便利かもしれないけど、強いと面倒だよね→←短刀って本当に可愛い
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鋼夜(プロフ) - Loveasu42211さん» 申し訳ありません。 自分でも読み返してそう思いまして……。 二章から誰が喋っているのか明記するようにしました。 文字数の関係上、こちらはこのままになってます。 すみません……。 (2017年7月26日 15時) (
レス) id: 0d16a2c0e0 (このIDを非表示/違反報告)
Loveasu42211(プロフ) - 誰が喋っているか分かりません (2017年7月26日 14時) (レス) id: edb9424f8f (このIDを非表示/違反報告)
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