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古代ローマまで遡る格言だぞ。 ページ33

ポンポン、拭き拭き……と村正の手入れをする。
本来の目的それだしね。


「そういや村正の主人って今誰なん?」


「ん?いねぇよ?……俺の主ヅラしてるアマはいるけど。」


「ふーん。じゃあ、此処にも気紛れで帰って来た感じか……。」


「いや、それは目的あったわ。
この本丸の審神者殺せって言われたから。」


「へーぇ………え?」


思わず手を止めて村正の方を見る。
村正はと言うと、縁側に続く襖に寄りかかって胡座かいてた。


「わんもあプリーズ。」


「わ……?」


「もっかい言って。」


「最初からそう言えよ…………わ。」


「それじゃない。そのもっと前。」


「俺の主ヅラしてるアマはいるけど?」


「ごめん、戻り過ぎ。」


人に伝えるって難しいんだと知ったよ。
いや、単に私の会話能力と理解能力が低いのかもしれない。


「この本丸の審神者殺せって言われたから。」


「ブルータス、お前もか………。」


思わず頭を抱えた私は決して悪くないはず。
だってさ、6年ぶりくらいに再会した恩人がさ、自分の命狙ってるんだよ?
しかも、その人の刀手入れなうよ?
周りとめっちゃ馴染んでる人だぜ?


頭痛がしないのが不思議だよ。


「主様?ぶるーたす、とは何ですか?」


コテン、と首を傾げる行安。
お前もあざといなぁ!!オイ!!!


「ブルータス、お前もか。
って言う有名な台詞があるんだよ。
………出典は何処か忘れたけどさ。
裏切り者に言った言葉……らしい。」


「なるほど〜!
主様が勝手に妙な言葉を作ったのかと……。
主様の思考が変わってるので。」


「ねぇ、行安。
悪意の無い悪口が1番傷付くって知ってる?」


無邪気にニコニコ微笑む行安。
グサッて来た。
見えない言葉の刃が私を貫いたぞ。
しかも、私の言葉に不思議そうにしてるだけ。


ねぇ、何なのこの人!!
ある意味1番恐怖を覚えるんだけど!


「…これがド天然だよ。
あー…そうそう。
審神者殺しだけどよォ、相手お前だから止めたんだわ。」


「村正やっさしー!」


「まぁ、だからさ?
俺ァ、今無所属な訳よ。
無所属だと戦場にも行けねぇから中々困るんだ。」


ニヨニヨと笑う村正。


「何が言いたいのさ?」


「A、俺の主になっ「好きにすれば?」…あ?」


「いや、何で私が許可出さなきゃなんないの?
別に私を主にしたいなら勝手に主にすれば良いんじゃ無い?」


そう言ったら村正に笑われた。
あとで殴ろう。

また怪我したよ……。→←敵が増えたぜ(((



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鋼夜(プロフ) - Loveasu42211さん» 申し訳ありません。 自分でも読み返してそう思いまして……。 二章から誰が喋っているのか明記するようにしました。 文字数の関係上、こちらはこのままになってます。 すみません……。 (2017年7月26日 15時) (レス) id: 0d16a2c0e0 (このIDを非表示/違反報告)
Loveasu42211(プロフ) - 誰が喋っているか分かりません (2017年7月26日 14時) (レス) id: edb9424f8f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鋼夜 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年1月3日 23時

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