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昨日も言ったじゃん。間違えた一週間前。 ページ29

「驚いたな……君は普通じゃない。」


「うん、知ってたけど面と向かって言われると精神的にクるものあるね。」


布団に横たえられて、氷嚢で腰を冷やされてる白いの。
うん……私は貴方のその体勢に驚いた。


「んで、行安と村正は何で怪我してんの?
行安に至っては角が折れてますけど。
村正は手足の包帯血みどろですけど。」


こんのすけの襟首を掴んだまま、空いている右手で道具を広げる。


「え……と……そのー…ですね……?」


「お前が気絶して死にかけた一週間前に俺ァこの本丸に来たんだけどよォ……。
そん時に行安に会えたからテンション上がって斬りかかったら喧嘩になった。」


口籠る行安とは正反対にペラペラと何でもない事のように言う村正。
こーゆートコ、変わってねぇ……。


「村正!?」


「いーじゃんかよ、別に。
言った所でどうにもなんねぇって。」


小さく口論を始める2人。
オイ、お前ら何なんだ。
仲良いのか、そうなんだな。


「何が如何してその行動に至ったのか疑問過ぎる。
村正の行動は相変わらず読めないわ。」


「いや、俺ァマシな方だ。
行安のド天然ぶりの方がヤベェよ。」


呆れたように横目で行安を見る村正。
何か分からないけど、察した。


「まぁ、良いや。
コレ終わった後で2人も手入れするからね。」


「いや、遠慮する。」


「手入れ受けろ、辻斬りモドキ。」


村正を一切見ずに手入れを始めれば、

何だってこんな野蛮に成長したかねぇ…。

と困惑したような声で呟かれた。
一つ教えてやろう。
私がこんな性格になった一番の原因はお前だからな、村正。


「んー……この様子じゃあ、45分くらいかな。
慣れたらもっと早くやってやれるんだろうけど…。
悪いな、白いの。」


「……手入れを終えれば俺は君を斬るかもしれないぞ?
それでもやるのか?」


「当たり前。怪我してる奴放っておく程クズじゃねぇ。
それに言ったろ。
私は好き勝手やって生きるから、お前らも好きにすればいいって。
逃げも隠れもしないってさ。好きにすればいい。
私がそれでポックリ逝っても、それは弱い私の落ち度で、私が自分の勝手で弱いままでいただけ。」


それだけ言って打粉をポンポンやって布で拭くという単調な作業に戻った。

本丸鬼ごっこは疲れますな→←痴話喧嘩ちゃいまっせ



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鋼夜(プロフ) - Loveasu42211さん» 申し訳ありません。 自分でも読み返してそう思いまして……。 二章から誰が喋っているのか明記するようにしました。 文字数の関係上、こちらはこのままになってます。 すみません……。 (2017年7月26日 15時) (レス) id: 0d16a2c0e0 (このIDを非表示/違反報告)
Loveasu42211(プロフ) - 誰が喋っているか分かりません (2017年7月26日 14時) (レス) id: edb9424f8f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鋼夜 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年1月3日 23時

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