言いたいことはぶち撒けよう ページ48
輪廻side
3番目「《さァ、まずはあの痩せ男に言いたい事ぶち撒けちゃいなさいよ。》」
そう言って3番目はクイッと顎？で木々が投げ倒された方向を指した。
…なんでこんな事になってんだこの森。
ってそれよりも、言いたい事…色々ありすぎるんだよなぁ……。
うん、まあいいや。取り敢えず3番目の言う通り叫ぼう。
頭ん中もごちゃごちゃだし、俺自身がぐちゃぐちゃだ。
なら一回全部ぶち撒けてスッキリしたい。
焦凍たちに「叫ぶから五月蝿かったら耳塞いどけ」とだけ前置きして息を大きく吸い込む。
輪廻「すぅ……ムーンの馬鹿ヤロー！！
なんでお礼の一つも言わせてくんねーんだよ！！ありがとうございました！！
腕は鈍ってないようですね！！
こっちは死ぬ程会いたかったのにこんな再会なんてねぇだろ！！
ムードってもんがあんだろ！！？？
イケメンなムーンが大好きだよコンチクショウ！！」
3番目「《アンタの趣味ってよく分かんないわァ…》」
叫びきって少し清々しい気分の俺に、3番目が趣味悪い…と呟く。失礼なヤツだな。
そりゃ服はパーカーにジーンズかジャージばっかだけどさ。センスは悪くないと思うぞ？
3番目「《…アタシが言ってるのは服とかの趣味じゃないわよ。この流れでどうしてそうなったの……》」
そう言って肩に乗ったままの3番目は溜息。
……3番目、今どれだけ幸せ逃したんだろ？
俺には関係ないけどさ。溜息つくと幸せ逃げるって言うよね。
なんでもいっか。取り敢えず今は、切り替えが大事だ。
そこまで考えて、両頬を勢いよく叩いて気持ちを切り替えた俺はくるりと皆の方を向く。
輪廻「騒がしくして悪かったな。」
そう言ってへらりと笑って見せれば、皆からは戸惑いが返ってくる。
あんな取り乱しておいてさっさと立ち直る方が普通はおかしい。
けど、今は状況が状況だ。切り替えなきゃやられるだけだ。
轟「リン…大丈夫なのか？アイツ…」
輪廻「ん？だーいじょうぶ。心配かけて悪かったって。
まあ、そりゃあ…ショックだったけどさ。冷静に考えれば7年前に会ったガキのことなんて普通は覚えてねぇわな。」
緑谷「りっちゃん…あの敵のこと、知ってるの…？」
輪廻「おう。7年前、同房だったサイコキラー。
綺麗な肉面見たさに“個性”磨いて人殺した死刑囚だよ。」
焦凍の心配そうな声に笑顔で返せば、ボロボロの出久が尋ねてくる。
ムーンのことを簡単に説明して、あそこまで抵抗できていた2人に心の中で賞賛を送った。
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ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - 鋼夜さん» ステイン様の小説も書いて欲しいです (2018年9月9日 16時) (
レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
鋼夜(プロフ) - きなこねこ。さん» 楽しみにしてくださり、ありがとうございます！！ 次章でも楽しんで頂けるよう、頑張りますのでどうぞよろしくお願いします！ (2018年4月29日 22時) (レス) id: 0d16a2c0e0 (このIDを非表示/違反報告)
きなこねこ。 - もうすぐ７章目ですねー!輪廻ちゃんがどう動くのか楽しみです！ (2018年4月29日 0時) (レス) id: d0d6790e43 (このIDを非表示/違反報告)
鋼夜(プロフ) - きなこねこ。さん» ありがとうございます！楽しく読んで頂けているのなら、本当に嬉しいです！ (2018年4月21日 22時) (レス) id: 0d16a2c0e0 (このIDを非表示/違反報告)
きなこねこ。 - 楽しく読ませていただいています!輪廻ちゃん好き...。もっと伸びてほしい! (2018年4月21日 22時) (レス) id: d0d6790e43 (このIDを非表示/違反報告)
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