相性が悪くなけりゃ ページ46
爆豪side
頭ん中でかっちゃかっちゃうるせえし、戦えつったり戦うなつったりメンドくせえ。
どうせクソデクのヤローが何か言いやがったんだろ、と苛々を抑え込めずにいる。
ただでさえ半分野郎との共闘で、更には見るからにザコのヒョロガリ敵に一発も入れらんなくて腹ァ立ってるっつーのに、だ。
輪廻「ムーンッ！！」
何の前触れもなく、リンの声が聞こえてそっちに意識を持っていかれる。
集中力ねえとか言うんじゃねぇぞ。
大方、敵が出たから色んなヤツのトコ回って避難させてんだろう。
余計なお世話だっつーの。
そんな舌打ちと共に振り返って視界に入って来たリンの表情に呆然とした。
だってアイツ、今まで見たこともねえくらい嬉しそうな顔してやがんだ。
しかも、その視線の先にいるのはあのヒョロガリのクソ敵。
意味分かんねえ。
輪廻「…元気そうで良かったよ、ムー…」
見たこともないくらい嬉しそうな顔で、ホッとした顔で、多分、敵に話しかけるリン。
だけどその言葉を言い終える前にブツッと変な音がした。
何の抵抗もなく地面に落ちるリンの腕。
それと同時にばら撒かれる赤黒い液体。
「あ…？」と言う、リンの呆けた声。
俺と半分野郎…どっちが叫んだのかはわからねえけど、リンを逃がさねえとって思った。
けど、幾ら名前を呼んでもリンは地面にへたり込んじまって動かない。
輪廻「なん…だって……ムー…なん…」
ただただ敵を見上げてうわ言のように呟くリンの力無い声が鼓膜を震わす。
このままだとリンが殺される。
直感的にそう感じて手を伸ばすと、クソデクの馬鹿みてえにデカイ声が聞こえた。
その直後、黒い影がクソ敵を押し潰す。
なんでも鳥野郎の“個性”が暴走したらしくて俺と半分野郎の“個性”で光が必要だとか。
炎を出そうとする半分野郎を制して様子を見守れば、影はあっさりと敵をぶっ飛ばす。
鳥野郎と俺の相性が悪くなけりゃアレとも戦えたかもしれないのに、と残念に思いつつ“個性”で光を出す。
暴走を抑えた鳥野郎達を加えてトントン拍子に話は進み、何故か俺を守る形でセンセんトコに行く事になった。
敵に狙われたからなんだっつーんだよ。
轟「そうだ…リンっ…！」
思い出したかのように呟いた半分野郎に釣られてリンを見ると、輪廻はまだ呆然と座り込んでいた。
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ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - 鋼夜さん» ステイン様の小説も書いて欲しいです (2018年9月9日 16時) (
レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
鋼夜(プロフ) - きなこねこ。さん» 楽しみにしてくださり、ありがとうございます！！ 次章でも楽しんで頂けるよう、頑張りますのでどうぞよろしくお願いします！ (2018年4月29日 22時) (レス) id: 0d16a2c0e0 (このIDを非表示/違反報告)
きなこねこ。 - もうすぐ７章目ですねー!輪廻ちゃんがどう動くのか楽しみです！ (2018年4月29日 0時) (レス) id: d0d6790e43 (このIDを非表示/違反報告)
鋼夜(プロフ) - きなこねこ。さん» ありがとうございます！楽しく読んで頂けているのなら、本当に嬉しいです！ (2018年4月21日 22時) (レス) id: 0d16a2c0e0 (このIDを非表示/違反報告)
きなこねこ。 - 楽しく読ませていただいています!輪廻ちゃん好き...。もっと伸びてほしい! (2018年4月21日 22時) (レス) id: d0d6790e43 (このIDを非表示/違反報告)
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