体育祭の翌日・A ページ42
相澤side
相澤「化野。用意は出来たのか？」
化野「いや、なんでですか。」
簡単に身支度を整え、化野を待っていると、化野が着替えて出てきた。
と言うのも、アイツは随分と用意周到らしく、女物の服を何着か持ってきていたらしい。
本人曰く、いつ変わるか分からないから、だそうだ。
……まぁ、母親の気分で変えられるからな。
備えておいて損はないだろう。
相澤「何がだ？」
化野「いや、なんで相澤さんまで用意してるんですか。」
相澤「手国から話はある程度聞いてる。
一人で行かせて危険な目に遭わせる訳にもいかないだろ。」
何より、後から一人で行かせたことが知られたら、面倒だ。
主に、手国と輪廻が。
兄妹弟子揃って心配性か。
化野「いや、でも……し、仕事は？」
相澤「校長に事情話して休み貰った。」
化野「は、話した！？」
相澤「まぁ、お前が実家帰るつもりらしいが、最近変な咳が続いてて発作起こしそうで心配だからってことにしてるがな。」
化野「……合理的虚偽とは言えませんね。」
相澤「まったくだ。」
自分の嘘でしょ、なんて呟く化野を無視して靴を履き、玄関で待てば、化野は堪忍したように部屋から持って来た小さめのブーツを履く。
……それにしても、小さい。
男の姿の時は俺とそう変わらないはずなのに、今はかなり下に頭がある。
……20……いや、30cmか？
相澤「そういえば、お前の母親の個性って一体……？」
化野が苦労してる理由が、母親の個性によるもの、という話はよく聞く。
が、実際のところ、どう言う個性かは聞いたことがない。
化野「……デ○ノートって漫画、知ってますか…？」
相澤「名前書かれた人間が死ぬってやつだろ？それくらい知ってる。」
化野「母の個性は、それに近いんです。
母の個性は『フィクション』。
個性で出したノートに書いたことを現実にする個性です。
つっても、いくつか制約があるんで、無理な全てが現実になる訳じゃないんですけど。」
下を向きながら歩いていた化野は、足先に当たったのであろう小石を蹴飛ばした。
そして、二、三歩先に行くと、くるりとこっちを向いた。
化野「相澤さん、ありがとうございます。」
相澤「は？」
化野「いや、実は妹に急だけど帰るってメールしたら、義父が家にいるんですって。」
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鋼夜(プロフ) - さのさん» あ。気付かれる方がいらっしゃいましたか！！w (2017年12月3日 10時) (
レス) id: 0d16a2c0e0 (このIDを非表示/違反報告)
さの - 輪廻ちゃん…たこ焼き食べたいんだねぇ！美味しいもんね！たこ焼き！ (2017年12月3日 4時) (レス) id: e63060316e (このIDを非表示/違反報告)
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