出張保健室 ページ24
輪廻side
ぬるま湯に漂うような感覚。
そこから一気に腕を引っ張られて引き上げられたかのように意識が覚醒する。
消毒液の匂いがする。
……ここは、病院か？
ズキリと痛む腹を軽く摩りながら、ベッド周りに引かれたカーテンを開ける。
するとそこにはリカバリーガールと、手当を受けるお茶子。
…ん？お茶子？
なんでそんなに怪我してんだ？
リカバリーガール「おや、起きたのかい。
ほれ、ハリボーお食べ。」
輪廻「あ。あざっす。」
俺に気付いたリカバリーガールがハリボーをくれたから、遠慮なく頂戴して口に入れる。
……うん、グミや。
紛うことなきグミだ。
つか、ここ…リカバリーガールの出張保健室か……。
まぁ、その程度で回復する怪我だったってことだな。
良かった良かった。
リカバリーガール「ほら、あんたも治療は終わりさね。
あんたもハリボーお食べ。」
麗日「ありがとうございます。
輪廻ちゃん、目、覚めたんやね。
怪我、大丈夫？」
輪廻「あぁ。心配かけて悪い。
一応、治癒能力あるからそんなに大怪我って訳じゃねぇよ。」
麗日「そっかぁ、良かったぁ……。
ほんまびっくりしたわ！輪廻ちゃん、いきなり自分を攻撃するんやもん！！」
輪廻「打開策がそれしか思いつかなかったんだ。許せ。」
麗日「あはは。でも、無事で何よりだよ！
じゃ、私、ちょっと控え室行って荷物取って来るわ！
リカバリーガール、ありがとうございました！！失礼します！」
元気に飛び出して行ったお茶子を見送り、リカバリーガールが俺の方を向く。
……あれ？なんか怒ってる？
リカバリーガール「はぁ……全く……。
あんたは何でこう、短期間で二回も死にかけるかね。」
輪廻「あはは……面目ない。」
リカバリーガール「面目ない、じゃないよ。
いくら治癒能力があっても、身体には確実にダメージが蓄積されてる。
ちゃんと休んで回復しなさいな。」
輪廻「大丈夫です。してるんで。」
リカバリーガール「ちゃんとしてたらこんなことは言わないよ。
あたしゃ心配だよ。
またあんたがあの時みたいに意識不明、なんてことになるんじゃないかって。」
輪廻「……すんません。」
実は、リカバリーガールは、7年前に死にかけて意識不明の重体だった俺を生かしてくれた、命の恩人だったりする。
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鋼夜(プロフ) - さのさん» あ。気付かれる方がいらっしゃいましたか！！w (2017年12月3日 10時) (
レス) id: 0d16a2c0e0 (このIDを非表示/違反報告)
さの - 輪廻ちゃん…たこ焼き食べたいんだねぇ！美味しいもんね！たこ焼き！ (2017年12月3日 4時) (レス) id: e63060316e (このIDを非表示/違反報告)
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