エキシビションマッチの結果 ページ22
爆豪side
輪廻「ぁ……」
耳に届いたリンの掠れた声に我に返る。
元気そうに見えるし、実際、元気なんかもしんねぇけど…。
それでもリンは、俺を庇って死にかけた。
いや、下手したら一回死んでる。
爆豪「ッ…リン！！」
慌ててリンの肩を掴む。
するとリンは、驚いたように目をぱちくりさせた後、何かを察したように笑った。
マスクで見えないが、優しく、ふんわりと。
輪廻「お…おぅ……すまんな。
なんか……トラウマ植え付けちまったっぽい……？」
爆豪「普通にトラウマでしかねぇんだよ！！クソが！！」
立ち上がって分かった。
座ったままだと、逆光で影って見えなかったが、リンが異様に青白い。
……まぁ、あんだけの量の血を一気に流したんだから、血が足りてねえんだろう。
なんで死なねえんだよ、コイツ？
不死身か？
輪廻「そうか。悪いな、かつ……き…」
ぐらり、とリンの身体が揺れて流れるように倒れそうになる。
そこをタイミング良くキャッチ。
異様なまでに細いソイツの身体は驚く程に青白く、そして妙に軽くて冷たかった。
俺と対して身長の変わらないコイツを立ったまま寝かせるのも、俺がツラい。
支える俺が。
ゆっくりとリンの身体を倒し、寝転がす。
完全に横たえたその時、エキシビションマッチで出てきた大蛇がするすると移動してくる。
まるで地面の上を滑ってるみたいだ。
そうやってすぅ……とこっちに来た大蛇は一瞬だけ俺の方を向く。
だけど、俺のことなんか眼中にないとでも言うように、すぐにリンの側に寄り添う。
心配そうに頭を擦り付けたかと思えば、大蛇はドロリ、と溶けるように形を失う。
そして、そのまま液体になった大蛇はさっきの不意打ちでできたのであろう、リンの腕の小さな傷からリンの中に流れて行った。
後に残ったのは、鉄の匂いだけ。
それで俺は、あの大蛇がリンの血で出来てたんだ、とぼんやり理解した。
マイク『え…えーと……思わぬ乱入者があった訳なんだけど……エキシビションマッチ、どうなった？』
プレゼントマイクの声にハッとしたようにミッドナイトがリンに駆け寄る。
そして手に持ってた鞭を鳴らして、このエキシビションマッチの結果を告げた。
ミッドナイト「ノワール、行動不能！
よって勝者、騎馬戦通過者16名！！」
……ンな訳ねぇだろ。
あの乱入者さえなければ、確実にリンが勝ってた筈だ。
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鋼夜(プロフ) - さのさん» あ。気付かれる方がいらっしゃいましたか！！w (2017年12月3日 10時) (
レス) id: 0d16a2c0e0 (このIDを非表示/違反報告)
さの - 輪廻ちゃん…たこ焼き食べたいんだねぇ！美味しいもんね！たこ焼き！ (2017年12月3日 4時) (レス) id: e63060316e (このIDを非表示/違反報告)
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