電話の会話 ページ3
心操side
『お掛けになった電話は、現在電波の届かないところにあるか……』
スマホから流れる無機質な声を最後まで聞かずに電話を切る。
騎馬戦も終わり、今は昼休み。
3位通過と言うまずまずの結果を出した俺は、2人のクラスメイトを探していた。
朝から昼は一緒に食べよう、と誘っておいて何処に行ったんだあの2人は……。
これで俺が約束を無視して一人で食べたとすると、あの二人は面倒くさく騒ぐだろう。
何故か俺が怒られる未来も目に見えている。
別に一人が寂しいとかではない。
決して。
ため息を吐いてもう一度電話をかける。
これでもし出なかったら留守電を残そう。
さすがに、午後もあるのに食いっぱぐれるのはごめんだ。
3コール目。
一向に出る気配がない。
これは留守電だな、と思った瞬間、電話が繋がった。
『もしもし？』
しかし、聞こえてきたのは知らない声。
俺がかけた相手、眠斗は男では珍しく…というか、まだ声変わりしてないのか、ソプラノの女子のような声の筈だ。
だが、今聞こえるこの声は、聞き覚えのないテノールの声。
『もしもし？……あ。ごめんね、諸事情でボクが出てるけど、狼木眠斗の携帯だよ。』
心操「あぁ……そこに眠斗はいるかい？」
『ん？うん、いるよ。』
心操「昼、一緒に食べる約束してたんだけど……。」
『あぁ、そういう……。
じゃあ、悪いけどA組の観戦席に来てくれないかな？
ボク、今ちょっと動けなくて。』
心操「ん。わかった。」
電話を切り、スマホをポケットにしまう。
何でアイツらはA組の所に行ってるんだ？
……そういえば、眠斗の双子の…姉だっけ？…がいるんだったっけ？
……っていうか、結局、あの電話の声は誰だったんだ？
聞き忘れたな……。
なんて呑気に考えながら、A組の観戦席に向かった。
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「やァ、お手数かけたね。」
A組の観戦席に着くと、前から2列目の所に男子が一人、本を片手に座っていた。
学校指定のジャージは着ておらず、黒い長袖のタートルネックのシャツを着ている。
……暑くないのか？
「騎馬戦、見てたよ。
3位通過、おめでとう。心操人使くん。」
心操「……あんたは？」
化野「化野幻。眠斗とは一応、幼馴染。
どうぞヨロシクね。」
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鋼夜(プロフ) - さのさん» あ。気付かれる方がいらっしゃいましたか！！w (2017年12月3日 10時) (
レス) id: 0d16a2c0e0 (このIDを非表示/違反報告)
さの - 輪廻ちゃん…たこ焼き食べたいんだねぇ！美味しいもんね！たこ焼き！ (2017年12月3日 4時) (レス) id: e63060316e (このIDを非表示/違反報告)
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