腕輪の下 ページ19
瀬呂side
「服部って……あの！？」
「指名手配犯がなんでこんな所に……！」
「っつーか、デザイアス！？」
ざわめき出すプロヒーロー達。
ハットリジュン、っつーのが誰なのかは知らねえけど、7年前っつーのと輪廻が関係してるっつーので何となく分かった。
アイツが、「監獄ヒーロー・センタナル」。
輪廻を拷問して、殺そうとしたヤツ。
何でこんな所にいるんだ、とか、どうやって入り込んだんだ、とか色んな疑問が浮かんだけど、すぐに消えた。
理由は、輪廻の殺気に当てられたから。
身体がすくんで、動けなくなった。
実際、輪廻からかなり離れてるのに。
なのに、怖くなった。
輪廻「悪いけどさ、ちょっとだけ気絶してて貰うわ。
あぁ、でも……アンタの事は大っ嫌いだし、憎んでるけど……でも、一応感謝しておく。
お陰で、またラージとこうやって話すことができる。」
一歩一歩、靴を鳴らして確実にセンタナルに近付いて行く輪廻。
観念したのか何なのか。
センタナルはさっきまでとは打って変わって、驚く程に静かだった。
気持ちの悪い違和感が拭えない。
緑谷「っ！りっちゃん、ダメだ！！
それ以上、ソイツに近付いちゃ……！」
残り2、3歩って所で緑谷が叫ぶ。
多分、反射的に輪廻はセンタナルから距離を取った。
それと同時に、ヒュッという音。
よく見てみると、センタナルの袖から刃物が覗いていた。
袖に仕込んでたのか……！
けど、それも一瞬で、次の瞬間にはデザイアス？のサーベルが刃物を弾き飛ばしてた。
……いつの間にあんな近くに……！？
輪廻「あっぶねぇ……ありがと、出久。」
緑谷「センタナルの隠し技なんだ。
観念したように見せて、相手の隙ができるのを待つんだよ。」
輪廻「さっすがぁ。やっぱ、ヒーローのことに関しちゃ、出久が一番だな。」
ヒュー、と茶化すように口笛を吹いた輪廻。
そしてそのまま、デザイアス？に首筋にサーベルを当てられて地面に押さえつけられてるセンタナルの目の前に行って視線を合わせるようにしゃがみ込んだ。
かちゃかちゃと音がしたと思ったら、輪廻のコスチュームの腕輪が地面に落ちた。
その下から現れたのは、黒い、刺青……みたいなもの。
腕をぐるりと一周させたそれは、どう見たって異常だった。
輪廻「連行される前にさ、お前の個性、解いてくんない？
そろそろこの所有印ともオサラバしたいんだよね。」
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鋼夜(プロフ) - さのさん» あ。気付かれる方がいらっしゃいましたか！！w (2017年12月3日 10時) (
レス) id: 0d16a2c0e0 (このIDを非表示/違反報告)
さの - 輪廻ちゃん…たこ焼き食べたいんだねぇ！美味しいもんね！たこ焼き！ (2017年12月3日 4時) (レス) id: e63060316e (このIDを非表示/違反報告)
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