ウルフィー、到着 ページ11
緑谷side
それから数分後、ウルフが来た。
ぴょんぴょん、と人の上を跳ねて。
けど、これはこの子犬姿だからできること、なんだろうなぁ……。
ウル「……で、それが件の子供か。
ボスから話は聞いている。」
輪廻「すまんな、助かる。」
子犬姿のウルフは、人間へと姿を変える。
綺刃くんの個性の一部だもん。
そりゃ、人間になることだって可能だよね。
隣で飯田くんは目をぱちくりさせてるけど。
ウル「では行くぞ、子供。」
「…お姉ちゃんの言ってた、すーぱーわんちゃん？」
今までずっとりっちゃんにしがみつくようにして隠れてた女の子がウルフを指差す。
思わず笑いそうになってしまった。
喋ったり、身体の大きさ変えられたり、人間の姿になったり……。
確かに『スーパーわんちゃん』だ。
的を得ている。
ウル「オレは犬ではない。狼だ。
よく覚えておけ、子供。」
「おーかみ？」
不思議そうに首を傾げる女の子。
そんな女の子に手を差し出すウルフ。
そして、りっちゃんが口を開いた。
輪廻「もう見つけたのか？」
ウル「当たり前だろう。オレを何だと思っている。」
輪廻「スーパーわんちゃん。」
ウル「貴様ぁ！！」
ケラケラと笑うりっちゃんに牙を見せて唸るウルフ。
けど、昔から見慣れてるりっちゃんには、その威嚇は全く意味がない。
だって慣れてるんだもん。
輪廻「良かったな。
お母さん見つかったってよ。」
「ほんとう！？」
女の子に目線を合わせてしゃがんだりっちゃんがそう言うと、女の子は目を輝かせて嬉しそうに笑った。
そんな女の子の頭を撫でながら、りっちゃんは言う。
輪廻「お姉ちゃんが言ったこと覚えてるか？
良いか？このスーパーわんちゃんと一緒にお母さんとこ行くには、絶対後ろ振り向くな。」
「なんで？」
輪廻「さっきプレゼントしたお守り。
アレの効果がなくなっちまうからだ。」
「お守り？このおはな？」
輪廻「あぁ。良いか？約束だ。」
「うん！！」
元気良く返事した少女に、りっちゃんは満足そうに笑いながら立ち上がろうとする。
けど、その前に女の子がりっちゃんの首元に抱き着いた。
「あのね、あのね！！
わたしね、おっきくなったら、お姉ちゃんみたいにカッコイイヒーローになるね！！」
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鋼夜(プロフ) - さのさん» あ。気付かれる方がいらっしゃいましたか！！w (2017年12月3日 10時) (
レス) id: 0d16a2c0e0 (このIDを非表示/違反報告)
さの - 輪廻ちゃん…たこ焼き食べたいんだねぇ！美味しいもんね！たこ焼き！ (2017年12月3日 4時) (レス) id: e63060316e (このIDを非表示/違反報告)
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