バレーはもうしない2

番外編 【引越し】 ページ34

『徹〜いいかげんどこ住むか教えてよー』

卒業式も終え 引越しの日にちが近づいてるというのに どこに引っ越すか教えて貰っていない

及川「はいはいー 喋ってないで手動かして〜」

そのくせ 宮城にわざわざ呼び出して 荷物整理を手伝わされている

どういう事！？ 用があるからすぐ来てって言われてとんできたのに！

『…はいこれは？いるのー？』

及川「うーん いらないかなー捨てっちゃって〜」


いろいろなものが出てきた

私が知らない徹の高校生活 そこで 徹が集めたもの

買ったもの全部知らなくて少し寂しくなった

及川「なにぃー A いじけてんの？」

『べっべつに？？』

私がそっぽを向くと ファイルが置いてあった

私が手に取って開こうとすると

及川「はーいダメダメ」

『なんだよ〜〜見せて！！』

そう言って私が飛びつくと ファイルが落ちて開いた

そこに私の写真や 徹とのツーショットが たくさん貼られていた
ページをめくるにつれて 写真は少なくなって 最後は白くなった


徹はそれを見て後ろから私を抱きしめた

及川「それは未来のページ ね？ また思い出いっぱい作ってこのあとのページもAの笑顔で埋めてくれる？」

『…もちろん 完成したら見せてね？』

及川「もちろん…でもAとの思い出を埋めていくからきっと完成なんてしない けど この一冊が Aとの思い出でいっぱいになったら おれAにプロポーズするから」

そんなことを突然言い出すから 驚いてしまった

『えっえ？？』


及川「はーいA 手止まってるよ〜今日中に 終わらせるんだから急いでー」

『ちょっとーー徹！！誤魔化さないでよー』






まだまだ埋まりそうもないけど

きっと1ページずつ埋めていけるって私は信じてる

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