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9話 ページ10

散らばる画材とたくさんのキャンバス

この家は全室和室なのにここだけどこかのアトリエのようだ

智「…遅い」
雅「ごめんね
引越しの準備もあって忙しくてさ」

智「罰として絵のモデルになって」
膨れっ面は実年齢よりもずーっと幼く見える

雅「はいはい」
智「じゃあ…早速脱いで」

雅「裸体は寒いし嫌だ」
智「ちぇー
今回のモチーフはセクシーなのに」

雅「なら、別に服着てても良いじゃん」
智「そんなん俺が楽しくない」

………こいつ

雅「じゃあ、風間にでも脱いで貰ったら?」
少し冷たい目線を送れば
智「…もう普通で良い」

雅「時間かかりそうなら写真とって
そっから描いてね」

智「はいはい」
先程とは違う真剣な目付き

いつもこの眼を見るたびゾクリとする

それはもっと奥底を知りたいという欲求なのか
それとも…恐怖なのか

今の俺には知る術が無かった


智「下書き、終わったから体勢崩して良いよ」
緊張感が解けたからか足に力が入らない

急に座り込んだ俺に智兄がかけよる
智「大丈夫か?」
雅「平気…」

そんな俺の言葉も無視して
見た目よりも筋肉質な細い腕で俺を持ち上げる

そして、寝室に運ばれた
智「母さんには連絡入れるから寝ときな」

雅「っ!?
後で俺が連絡するから智兄は俺の側にいて?」
そんな事されたら色々バレるし

智「いつまで経っても甘えん坊だなぁ」

俺の頭を撫でる手はゴツゴツしていて
まるで…祖父の手のようだった

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優子 - 読みました。和君大丈夫かな?続きが気になります。 (2016年2月10日 0時) (レス) id: 059e629431 (このIDを非表示/違反報告)
優子 - 読みました。これからどうなるか気になります。はらはらします。雅紀君可愛いですね。 (2016年1月18日 14時) (レス) id: 059e629431 (このIDを非表示/違反報告)
優子 - 読みました。キャラばれしたみたいだね。これからどうなるか気になります。 (2016年1月5日 8時) (レス) id: 059e629431 (このIDを非表示/違反報告)
みゆ(プロフ) - 優子さん» 自分でもこの先の展開にハラハラしちゃいます。この先の行方も暖かく見守って下さい^ - ^ (2016年1月3日 15時) (レス) id: 6059790beb (このIDを非表示/違反報告)
優子 - 読みました。翔君にばれたみたいだね。続きが気になります。 (2015年12月30日 0時) (レス) id: 059e629431 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みゆ | 作成日時:2015年12月2日 15時

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