粗大ごみだと思って下さい【となりの坂田】

にーい！【藤田さん】 ページ3

里「本当！？やった！」



無邪気に笑う里緒菜ちゃんは本当に可愛い。←



里「あ、そうだ！前髪切りに私の家来ない？」



『え……いいの？』



里「いいよ！むしろ来て！」



『うん！分かった、じゃあ楽しみにしてるね！』



ちゃっかり里緒菜ちゃんと遊ぶ約束しちゃった。



嬉しいなぁ。



友達と遊ぶなんていつぶりだろうか。



………里緒菜ちゃんと仲良くなったら過去の事も言わなきゃいけないのかな。



引かれたりしないかな。



「キモイ」って言われないかな。



今、気にしたってなんの意味もないのに。





心の中で里緒菜ちゃんには避けられたくない。



嫌われたくない。



って思ってしまう。



里緒菜ちゃんと仲良くなりたいような。



仲良くなりたくないような。




・





昔からの優柔不断が私を苦しめてきてたのに



今も苦しめるなんて、酷いよ。



坂「木下さん？」



『…………ん？…はい？！…なんでしょう！？』



坂「わっ！…びっくりしたw……大丈夫？顔色悪かったけど」



『え……あ、ごめん！何でもn((？「木下Aいる？」……え』



『何で………………藤田さんがいるの…』



藤「…居んじゃんww………つーか、お前なんかに名前呼ばれたくないんだけどw」



あーぁ、里緒菜ちゃんと坂田くんが居る前で何でそんな事言うかなぁ。



里緒菜ちゃんと坂田くんには見られたくなかったのに……こんな醜い姿。



里「……………藤田さんだか何だか知らないけど、Aちゃんに何か用？」



里緒菜ちゃんとは思えない程の、低い声と目つき悪さ。



藤「…何？w木下の新しい友達？ww……どうせまたすぐ裏切れられんじゃねーの？www」



藤「……木下のお友達さんにクイズでーす！wwww中学校の頃のこいつのあだ名、知ってる？wwww」



『待って…………お願い、それだけは言わないで』



藤田さんに縋りつく私ははたから見たら惨めなんだろうな。



でも今の私にはそんな事どうでもいい。



中学校の頃のあだ名がバラされて



里緒菜ちゃんや坂田くんにまで距離を置かれたら



もう学校生活終わりだよ………しかもまたいじめられる。



もう、あんな思い二度としたくないの。



高校は普通に過ごしたいの。



藤「“粗大ごみ”だよww」



なのに、藤田さんは私の日常を奪うんでしょ？



藤田さんはどれだけ私を痛めつけたら気が済むの？



どれだけ、私の人生を壊したら気が済むの？

さーん！【里緒菜ちゃん】→←いーちっ！【転校】

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