24 アイスとプリンの行方 ページ26
最近涼しくなったかと思えば昼間はしっかり仕事する太陽のおかげで暑い。
暑くてじめじめするものから逃れるために、涼しく快適なものを求めるのが人間である。
涼しいと言えば冷蔵庫だ。
冷蔵庫を開ければ涼しいオアシスが待ち受けている。
暑さにやられた体が一気に生き返る。
俺が何を言いたいかと言うと、
「アイスが消えた」
どっさり冷凍庫に入れたはずのものが、すべて無くなっていた。
おかしいな、今日の昼に買い足したんだけど…。
7本入りのみかんバーの箱を2個買ったはずなんだけど…。
「あちぃ…」
俺が一人で冷凍庫を見つめていると、リビングに四葉さんが入ってきた。
「お、シオンじゃん」
「……どうも」
俺の姿を見るなり後ろから抱き着いてくる四葉さん。
これが四葉さんの最近のブームらしい。
四葉さんは俺より年上のくせにどこか幼い。
ほんとは触られるのは好きじゃないけどまぁいいか、と放置している。
「シオンって体温低いよな」
保冷剤みてぇ、と言う四葉さんに俺は人間として見られてないことに少しショックを受けた。
「四葉さん、アイス見ませんでした？」
「……ミテナイ」
お 前 か
「今日何本食べました？」
「昼食った」
「何本？」
「ざっと六本」
「腹壊すから一日一本って言っただろ！」
ざっとってなんだよ
いらいらしながら後ろの四葉さんに振り返って怒鳴る。
すると、四葉さんは罰が悪そうにごめんなさい、と言った。
目に見えてしゅん、とする四葉さんに少し罪悪感が出てきた俺は項垂れる四葉さんの頭を撫でてあげた。
今度は正面から抱き着かれた。
なんでだ。
夕食に煮込みハンバーグを食べた後、リビングでメンバー全員が涼んでいるときだった。
「そういえば、今日の収録の差し入れに王様プリンいただきました！ってマネージャーが言ってたぜ」
三月さんの一言でおおっと盛り上がるメンバー。
「責任を持ってワタシがアイスと共に冷えるように入れておきました」
「プリンが冷凍されんだろ！」
「いや、逆にうまいんじゃないか？」
六弥さんの失態にフォローを入れる大和さん。
「冷凍プリンかぁ…。確かにうまそう」
「Aくん、プリン取りに行きましょう」
「あ、はい」
一織さんと冷凍庫を開けると、なんと、
「プリンが消えた」
そこにはアイスしかなかった。
すごいデジャヴを感じていると、壮五さんが「環くん…？」と呟いたのが聞こえた。
「ごめん……」
お 前 か
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弥生 - 今まで読んだアイナナの男主の中で、一番面白かったです。 (2021年9月20日 20時) (
レス) id: a8e691c982 (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ(プロフ) - ゆぅあ(o・ω・o)さん» コメントありがとうございます！随分前のお知らせでしたので困惑させてしまいましたね、すみません(^^; 更新待っていただけて嬉しいです。ありがとうございます！ (2021年2月1日 18時) (レス) id: 137c45cd89 (このIDを非表示/違反報告)
ゆぅあ(o・ω・o)(プロフ) - 間違えました！！！！ですけどまた更新待ってます (2020年12月14日 22時) (レス) id: f45915f976 (このIDを非表示/違反報告)
ゆぅあ(o・ω・o)(プロフ) - 来年の三月まで待ってます！！ (2020年12月14日 22時) (レス) id: f45915f976 (このIDを非表示/違反報告)
成瀬 - 早く続きが読みたいです！お願い致します (2020年4月22日 11時) (レス) id: 9df39f7e96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくらんぼ | 作成日時：2016年5月8日 12時
