【原神】書記官と背景。 - パスワード認証

私の仕事は、

アルハイゼン書記官に学者たちの資料や文献を預けて、処理されたあとに回収することだ。

だからといって、私が彼と関わることはほとんどない。

なぜなら彼は、ほとんど勤務中でも執務室に居ないし、居たとしても読書に集中しているため言葉のやり取りにならないからだ。

――つまり、背景、私。

「君自身にその意識はないと思うが、君が居るのと居ないのとでは、業務効率に大きな差がつく。そのため側に置くことにした。それだけの話だ」

「……なるほど」

これは、大賢者アザールの一派失脚で助けられたのをきっかけに、さっぱり、甘く、じれったく、蝸牛の歩みで近付いていく書記官(アルハイゼン)と背景(私)の物語。

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蝸牛の歩み＝物事の進行がきわめて遅いこと

どこまでが知人で、どこからが友人で、いつからが恋愛なのかわからない……そんな小説を書きたくなった黒羽ひみとです。

以前書いたアルハイゼン夢は口喧嘩の多い夢主でしたが、ならカーヴェでよくない？となってしまったので、今回は大人しめな夢主でいきます！！

夢主≠旅人
所属、スメール教令院(生論派)
教令官(書記官の助手)で、本を読むのが好き。アルハイゼンとは同期。