【ヒプマイ】私はただのオネーさん【飴村乱数】

33.プライド ページ33

私も乱数ちゃんもお互いがいると変わる……。

確かに乱数ちゃんは、いつもと違うように見えたけどそれはあなたたちがいたからなんじゃ……？


「確かにな。あんな風に怒んの初めて見たわ。いつもプンプンって感じだろ」

「？」


プンプンって感じに怒ってなかった？


「はは、あなたは扉から出ていく瞬間の乱数を見ていなかったみたいですね」


え。

どんな顔してたの。

乱数ちゃんの見たことない表情を逃すなんて……。


って、乱数ちゃん怒って部屋出てったの！？

それって問題じゃん。


「百面相しないで……笑ってしまいそうだ」


もうちょっと笑ってる。


「まぁ部屋を出た理由はなんとなく察せます。あなたに言うのは、小生も男なので口を閉じますが」

「何の話だ？」

「分からないとはあなた本当に男ですか」

「に"ゃー！男だろどう見ても！」


男だから言えない……？

どういうこと。

というかこの部屋、女なんて私しかいないんだから気にしなくても良いのに。


「男、女云々無しに、恋人には見せたくないのでしょう」

「……いや、あの」

「あ、どうかしたか」

「恋人、じゃないですよ？」


ここは訂正しとかないと。

乱数ちゃんは本命は作らないんだから。


「あぁ、なるほど」

「あーな！」


理解したみたいな顔をされた。

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