【ヒプマイ】私はただのオネーさん【飴村乱数】

22.面白い ページ22

目の前の現状に首を傾げる。

なにこれ。


「あぁ乱数良いところに。実は聞くと、このギャンブラーはついに女に手を出したそうです」


土下座をする帝統を見下ろしながら、幻太郎はそんな説明をした。

女に手を？


「帝統卒業しちゃったってことっ？良いことだねっ」

「初めて会った女中を相手にですよ」

「えーっ！やだやだっもしかして無理やり？」


若干楽しげな雰囲気から、半分くらい冗談なんだろうなーっ。


「ちげぇよ！！確かに初めて会ったけど、渡してきたのは向こうだかんな！」

「渡してきたのはだけ聞くと、本当にそういう感じに聞こえますねぇ」


あっはは。

相変わらず二人面白ーいっ。

さっきまで難しいこと考えちゃってたけど、なんかホッとしたかもっ。


「それでそれでっ？帝統は何をしたの？」

「5000、もらったんだよ」

「……えっ！？女の人から？」


帝統にお金渡す人なんているんだ。

でもなんか面白そっ。


「それってどんなオネーさんだった？」

「あ？あぁえーと、茶髪にピンクが混じってて、短髪だったな。喋るのが苦手って雰囲気だったよなあと」

「おや、その方には小生も面識があるかもしれません」

「マジか！あ！そうだ思い出した。名前、姫宮Aって言ってたぜ」


……A？

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