繋×５ ページ5
「――死んだら人間はただの肉になるだけですよ」
間髪入れずに答えた。
正確には、そこから燃やされて骨になる。
魂とか、そんなものは存在しない。
幽霊なんて、今まで一度も見たことないから。
折原さんは携帯から目を離し、僅かに目を見開いた。
「へえ……いいね。及第点だ」
それからそう満足気に口角を上げる。
その表情と態度は、こちらを値踏みしているようで薄ら寒いものを感じた。
「俺はこう見えても情報屋をしてるんだけどね。神桜、なんて目立つ名前、この池袋じゃ聞いた事も見た事も無い。って事は君は余所者だ」
再度画面に目を戻し、打つ速度が徐々に速さを増す。
まるで犯人を追い詰める探偵のように、彼の言葉一つ一つは力に溢れていた。
「でも外の人間だとしても、そんなわかりやすい苗字をしてるからね。一つぐらいは情報が見つかる筈」
ドクン――と、心臓が鳴る。
彼の手元をじっと見つめて祈った。
「見つかり……ましたか……？」
見つかってほしい。
何か一つでも。
でなければ私は、本当に――
――折原さんは打つ手を止めて、その"真っ白な画面"を見せつけた。
「いいや。神桜、なんて人間は、"存在すらしなかったよ"」
――――本当に『透明人間』になってしまう。
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黒羽ひみと(プロフ) - メロン?さん» ありがとうございます！デュラララは本当に面白い作品なので、今でもハマる方がいて嬉しいです。楽しく更新していきますね！ (2020年12月23日 22時) (
レス) id: a189c1d2cd (このIDを非表示/違反報告)
メロン?(プロフ) - 自分が小学生の時からあったの知っているのですが最近ハマりだしまして……あまり投稿が少なくって見出しました！！頑張ってください！！ (2020年12月23日 19時) (レス) id: 64126dbfa3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒羽ひみと | 作成日時：2020年12月23日 12時
