繋×４ ページ4
なるほど。あの場合、毒物には手を出したほうが最善らしい。
眠れば命は無いものだと思っていたから、必要以上に警戒し過ぎた。
それか、こちらの気を削ぐための嘘かもしれない。
男性はこちらに興味津々といった態度を隠しもせずに、距離を詰めてくる。
「ところでさあ、その格好ってコスプレってやつ？それとも素がその格好？ああ、いや、その前に名前を聞こうか。俺は折原臨也。よろしく」
手のひらを出し、男性――折原さんは一気に言葉を捲したてる。
ここは名乗ったほうがいいのか。
それとも名乗らないほうがいいのか。
今までの教育を頼るなら、知らない人に名前を名乗るのは危険な行為。
だけどもう既に危険な領域にいる身としては、どちらを選んでも同じだった。
「私は神桜Aです。コスプレ？は、よくわかりませんが……これは私服です」
「カミザクラ？巫女さんみたいな名前だねえ」
からかい交じりに笑いながら、徐に携帯を取り出す。
何か操作をする仕草は、新しいものを追い求める子供のようだった。
「そういえば聞かなかったけど、君はあの世って信じるのかな」
「あの世？」
「死んだ後の話だよ。死んだら人間はどこに逝くのか。どうなるのかって話」
折原さんの言葉にフラッシュバックが走った。
座敷牢に不法侵入してきた、刺客たちの末路。
血の海と化す度に、使用人たちが跡形もなく綺麗にしていた。
「――死んだら人間はただの肉になるだけですよ」
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黒羽ひみと(プロフ) - メロン?さん» ありがとうございます！デュラララは本当に面白い作品なので、今でもハマる方がいて嬉しいです。楽しく更新していきますね！ (2020年12月23日 22時) (
レス) id: a189c1d2cd (このIDを非表示/違反報告)
メロン?(プロフ) - 自分が小学生の時からあったの知っているのですが最近ハマりだしまして……あまり投稿が少なくって見出しました！！頑張ってください！！ (2020年12月23日 19時) (レス) id: 64126dbfa3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒羽ひみと | 作成日時：2020年12月23日 12時
