パパ大好きだよ (ページ7)

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珀亜side

僕の一日はいつも6時から始まる。

朝から30分間は勉強をする。

いつかパパが褒めてくれるかもしれないから。

6時半からは公園でダンスの練習をする。

独学でする。

これももし、パパが褒めてくれるかもしれないから、

7時になったらパパが楓亜を起こしに行く。

朝に弱い楓亜に手をやいてる内に急いで部屋に戻り学校の準備をしてリビングに行く。

パパは僕と話してくれないけど、ご飯とかは準備してくれる。静かに食べる。

しばらくすると楓亜を抱えて降りてくる。
珀「パパ、楓亜おはよう。」

心の中で挨拶をする。

食べ終わるとすぐに家を出る。

学校では常に1人。

たまに話しかけられるのは全部いじめっ子から。

い｢はいどーぞー」

泥でぐちゃぐちゃになった靴。

たまに買ってくれるパパからのプレゼント。

涙をこらえるのに必死になりながら靴を持って飛び出す。

こんな靴で家帰れないよ。

気づけば下校時間をすぎていた。

泥を必死に落とす。

今日夜お仕事あるから、５時には帰れって言ってたな、、

でもこの泥落とさなきゃ帰れないし。

泥が綺麗に落ちた頃には6時を回っていた。

ｶﾞﾁｬ

珀｢ごめんなさい。｣

亜｢一体何してるわけ？もう仕事遅刻だよ。
はぁ。もう迷惑かけんなよ。ろくな友達もいない
のにどうしてこんなに遅くなるわけ？｣

涙が出そうになる

珀｢ごめんなさい。ごめんなさい。」
パパに嫌われたくない。言い訳したらもっと嫌われる。
だから謝ることしか出来ない。

亜｢たくっ、今日はご飯抜きだから。｣

亜｢楓亜！9時には寝ろよー」

楓｢はーーい！仕事頑張ってね！｣

亜｢どけっ｣

ｶﾞﾁｬ

これでいいんだよね。