秘密という名のスパイスを。 (ページ34)

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story 32** ページ34

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平野紫耀に彼女発覚事件から以前ほど騒ぐ女子たちは減ったけど、それでもやっぱり人気は健在。

『平野先輩！どうして彼女さん作っちゃったんですか？』

紫「どうしてって、彼女にしたいって思える子が出来たから？」

後輩の女の子たちに呼ばれた紫耀を見守りながら会話を聞いてる私たち。

廉「紫耀、ほんとによくやるわ。神対応」

海「れんれんだって表向きは神対応でしょ？実際は真逆だけど」

廉「だって女ってだるいし」

紫耀の女の子たちへの返答に喜びを感じた反面、永瀬の言葉にはちょっとだけ反発心を覚えた

「永瀬自分の言うこと聞かない女嫌いだもんねー？」

廉「別にそんなんじゃねーし」

「理華、私たち永瀬に嫌われちゃうね？」

理華「ねー！ショックー！」

以前よりも私に対して優しくなった永瀬。

だからたまにこうやってからかってみたりする。

廉「お前なぁ、A、帰ったら覚悟しとき？」

「しません！」

廉「お前なぁ！！」

海「れんれん、あんまりいじめると紫耀に飯抜きって言われるよ？」

廉「うっ…… それは……」

紫耀と廉が交互に私の部屋で寝泊まりをするようになった現在。

食事は3人で取っていて、私にまた命令を下そうとすると紫耀が永瀬の食事を没収するという流れが確立されていた

「そんなに私のご飯食べたいわけ？」

廉「悪いかよ」

「別に？？」

私の作るご飯を本当に美味しそうに食べてくれるのは永瀬だからこっちも作ってあげるの嫌じゃないんだけど。

なんて気持ちを心に秘めながら昼食を済ませる

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