秘密という名のスパイスを。 (ページ27)

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story 26** ページ27

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理華と話しているところに海人くんが乱入。
それから暫くして

体育終わりでジャージ姿の紫耀と永瀬。

海「あ、紫耀と廉だ！おっはよー！」

紫「おはようって今昼だし。ってか何してんの？」

海「紫耀の彼女さんのお友達とおしゃべりしてたの！ねー？」

まだ骨抜きにされたまんまの抜け殻状態な理華の腕をぶるんぶるん振りながら大きな声で声を発する海人くん

あまりにも大きな声で話す海人くんに他の男2人の顔が強張る

廉「しーらね、俺は知らん。」

紫「嘘でしょ？」

やっと正気に戻った理華が状況把握に間に合わずうろたえている

『今の聞いてた？あの2人のどっちか彼女ってことじゃん』

クラスメイトでは無いものの、紫耀の人気は他学年、他クラスにも渡っている

だから、空気が凍った

海「まずいこと言っちゃった？」

廉「だいぶな」

本人はやっとことの重大さに気付いた様子だけど、もう遅い。

周りに女子の群れが出来上がった。

今度こそ紫耀とアイコンタクトを取り覚悟を決める。

スッと伸ばされた手に指を絡ませて繋ぐ。
その手からは大丈夫。と紫耀の優しさが伝わった。

「っん………」

その瞬間だった、気付いたら唇に唇が触れた感触。繋がれてたはずの手が引き離されたのだけはなんとなく分かった、その先。

永瀬の顔がドアップになっていた。

「ちょっ！！」

取り敢えず突き放す。

廉「あー、悪い。お前らの1番の理解者立場海人に譲るわ」

海「え、俺？」

廉「悪いけど、俺はお前らのこともう応援しないから。」

紫「廉、お前！」

廉「そういうことだから、俺本気でお前の彼女奪いに行くんで、よろしくー」

凍った空気をさらに凍らせて、勝手に略奪宣言を言い残して立ち去って行った永瀬。

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