検索窓
今日:9 hit、昨日:6 hit、合計:30,123 hit

36.奪還 ページ35

太宰side

心臓が冷えた

再び地下牢へ行けば、Aの姿が無かった
拘束具は凍らされて粉々になっていたし、檻の鍵も同じ様に壊されていた

彼の娘が自らこのようなことをするとは考え難い
操られて動いたと考えるのが妥当だろう

そして向かった先は十中八九『八咫烏』、、いや、この場合は『メメントモリ』か

Aの戦力が敵側につくと厄介だ
それに、、、まぁいい

だから今、私はAを奪還する為の許可を首領に得ていた


首「いいよ。助けに行ってあげなさい」


太「ありがとうございます。首領」


首「でも、一つだけ答えてもらうよ」


私は扉に向けていた目線をゆっくりと首領に向ける


首「もし瀬良君が、彼方の首謀者の元に居たいと云ったら、君はどうする?」


太「、、、その時は、彼女を尊重します」


首「殺 すことになっても?」


太「えぇ。彼の娘が望むなら」


首「そうかい、、、退がっていいよ」


これは最終確認だ
どんな結末でも受け入れる覚悟が私にあるかどうかの

任務後、最悪の状況であったとしても、嘆くことも止まることも許されない

それを私が認識するための、最終確認

首領室を後にして、次に向かったのは姐さんの執務室


太「失礼します」


紅「おや太宰。お主が来るのは珍しい。どうかしたのかぇ?」


太「Aが敵側に取られました。彼女を助けに行く
だから、その為の戦力が欲しい」


紅「ほぅ。ならば此奴らを連れて行け
Aの為なら動くじゃろうて」


姐さんがそう云うと、奥から3人が出てきた
美琴ちゃんに玲ちゃん、それに蓮君だ


太「3人とも、来てくれるかい?」


美「はい」


蓮「お前に着いて行くんじゃない。あの人を助けに行くんだ」


太「はいはいそうだね」


相変わらず扱い難い子だな


太「姐さん、どうも」


紅「よい。太宰。必ず連れ戻せ」


太「云われなくても」


会話も終わり、姐さんの執務室を後にした

.→←.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (69 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
226人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

紫乃(プロフ) - りりり ( ´・ω・)(・ω・` )@受験多忙さん» コメント、お褒めのお言葉、ありがとうございます!ご多忙なのに読んでいただけて嬉しいです!イベント、参加させて頂いちゃいました♪続編!お時間のある時に、まったりと読んでいただけたら嬉しいです!これからもよろしくお願いします! (2023年2月23日 22時) (レス) id: 6ec89759a7 (このIDを非表示/違反報告)
りりり ( ´・ω・)(・ω・` )@受験多忙(プロフ) - めちゃめちゃ遅くなってしまい申し訳ないです…イベント参加ありがとうございました!!キャラを見せる文章や、ストーリ性?というのでしょうか…とにかく文才という文才が爆発してらっしゃいました(?)シリーズまだ続いてるようなので見させて頂きますね!! (2023年2月23日 2時) (レス) id: 683d7ef17c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:紫乃 | 作成日時:2022年12月15日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。