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響「これは銃です。さて、おチビ、これは何をする道具でしょう」
私はあまりこれが好きじゃない
だって、それは
A「人を殺 す道具、、、」
響「はい、その答え50点。半分正解だね」
A「どういうこと？」
眉を顰めて尋ねた
A「確かに銃は使い方によっては人を殺 す事が出来る。しかし、殺 す事が出来ると云うことは、反対に、誰かを守ることも出来る。殺 したくなければ、傷つけたくないのであれば、まずはお前が、この銃を身体の一部にするほど使い込まなければいけない」
と、彼女は答えた
でも
A「分からない、分からないよひびき
人を殺 すことの反対が、なんで守ることになるの？」
そう尋ねると、彼女は私の目を見据えた
響「物事にはさ、必ず表と裏があるんだよ」
A「表と、裏」
響「裏社会があれば表の社会があり、男が居れば女が居て、善があれば悪があり、生かすことがあるならば殺 すことがある
こうやって、物事にはどう足掻いったって『表と裏』があり、密接に繋がっているんだ。この事を表裏一体と云う」
響は幼子に教えるようにゆっくりと丁寧に言葉を紡ぐ
響「要は、銃は表の特性として『殺 す』というものがあるけど、その裏の特性として『生かす』、即ち『守る』というものもある。まぁ、守り方に関してはまちまちだけどね
な？殺 すことも守ることも出来るだろ？」
一通り説明が終わったらしく響きは銃を机の上に置いた
A「ん〜何言ってるのか分かんないよ〜」
私はそう云って響の腕に抱きついて頭を擦り付けた
響「はは！お前莫迦だな〜」
響は軽やかに笑った
A「ひびきの頭がいいんだよ」
私は拗ねながら云った
彼女は小さく笑いながら私の頭を撫でた
響「まぁ、今はアタシの云ってることが分からなくてもいいよ
ただ、言葉は表と裏の境目が見えにくく、銃は表の特性が出やすい。両方、使い方を間違えれば壊れる。相手も、自分も。それに、銃の裏の特性を使うためには表の特性を使いこなせなければお話にならない。まあ、言葉は使うしかないね
だから、アタシが教えてあげる
今は取り敢えず、文字の方からね」
と、彼女は云った
この日は響や蒼の名前の漢字を教えてもらった
言葉がこんなに綺麗なものなんて知らなかった
私の世界が、少し広がった日だった
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紫乃(プロフ) - りりり ( ´・ω・)(・ω・` )＠受験多忙さん» コメント、お褒めのお言葉、ありがとうございます！ご多忙なのに読んでいただけて嬉しいです！イベント、参加させて頂いちゃいました♪続編！お時間のある時に、まったりと読んでいただけたら嬉しいです！これからもよろしくお願いします！ (2023年2月23日 22時) (
レス) id: 6ec89759a7 (このIDを非表示/違反報告)
りりり ( ´・ω・)(・ω・` )＠受験多忙(プロフ) - めちゃめちゃ遅くなってしまい申し訳ないです…イベント参加ありがとうございました！！キャラを見せる文章や、ストーリ性？というのでしょうか…とにかく文才という文才が爆発してらっしゃいました(？)シリーズまだ続いてるようなので見させて頂きますね！！ (2023年2月23日 2時) (レス) id: 683d7ef17c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫乃 | 作成日時：2022年12月15日 19時
