◇209◇ ページ25
◇No side◇
流「“うまく導けば、人間は自由に操ることができる。
”おじい様、それがあなたの持論でしたね？」
ﾊﾃﾞｽ「それがどうした？」
流「この恐ろしい計画は、僕が何も知らず、この棲龍館で暮らしてた頃から始まってたんじゃありませんか？
７年前、あなたは天草家で働いていた雨洞さんたちを催眠で操り、父を自 殺に見せかけて殺し、天草家の財産を乗っ取らせた。
そして父の死に疑問を抱いた僕は、その真相を調べるため、雨洞さんたちを呼び集め、棲龍館ホテルにやってきた。
まさかQクラスの仲間たちに犯罪者として追われるなんて夢にも思わず、あなたの計画にまんまと乗せられていたわけだ。」
究「キング・ハデス、あなたは恐ろしい人だ。
人間の心の隙間に憎しみの種をまき、殺し合いまでさせた。
人の命をゲームのようにもてあそんだあなたを、僕たちは絶対に許さない！！」
ﾊﾃﾞｽ「教えてくれ。君は本当に流を信じていたのか？」
究「はい。流は必ず約束を守る…そう確信してました。」
ﾊﾃﾞｽ「それはどんな約束だね？」
究「僕たちの間では決して嘘はつかない。それだけです。」
ﾊﾃﾞｽ「なるほど。正直の上にバカがつく行為だな。
流、私がお前に何を与えようとしたか分かるか？
それは絶望だ。私はかつて、親友から裏切られ絶望を味わった。
だからお前にも絶望を与えれば、自ら進んで私の後継者になると思った。
だが、そのバカ正直さがお前を絶望のふちから救ったというわけか。」
流「僕はいつも暗い闇の中で自分の宿命と闘ってきました。
そんな僕に、希望の光を差してくれたのがQクラスの仲間だったんです。
その光がある限り、僕が道を誤ることはありません！」
ﾊﾃﾞｽ「どんな人間の心にも憎しみの種はある。この世界を見ろ。
人間は至る所で限りない殺し合いを続けているではないか。
人間とは本来、そういう動物なのだ。それでもお前たちは絶望しないというのだな。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 211人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
優花(プロフ) - 咲さん» ありがとうございます！楽しみにしててください！ (2019年2月19日 1時) (
レス) id: 6b689c573b (このIDを非表示/違反報告)
咲(プロフ) - 完結、おめでとうございます。 カイアベになったんですね!! 見られたら見たいと思います。 (2019年2月18日 23時) (携帯から) (レス) id: db94f04552 (このIDを非表示/違反報告)
優花(プロフ) - 咲さん» あら、ありがとうございます。訂正しときますね。 (2019年2月8日 17時) (レス) id: 6b689c573b (このIDを非表示/違反報告)
咲(プロフ) - 192が2つありますよ?最新記事は「199」ではなく「200」になると思います。 (2019年2月8日 16時) (レス) id: dc1593ce82 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：優花
| 作成日時：2019年2月8日 14時
