◇152◇ ページ22
◇恵side◇
ｷﾝﾀ「えっ２人はデキてたんすか？」
八代「美作、随分入れ込んでたよ。でも、涼子の移籍騒動が持ち上がった頃から、ぎくしゃくし始めてさ。」
岡島「涼子さんも気が強いから。」
八代「美作が捕まった時もやっぱりなぁって思ったよ。」
恵「そうですか…。」
私はキンタを引っ張った。
恵「ちょっと…なんか不利な証言がボロボロ出てくるんですけど。」
西沢「遅くなってすいません。」
八代「あぁ、紹介しますよ。彼女も死体の第一発見者、制作の西沢真希。」
ｷﾝﾀ＆恵「どうも。」
現場に行きながら話を聞いた。
西沢「実は事件当日、田口さん、稽古中に楽屋に勝手に戻ってしまったんです。
それで、私と演出助手の岡島さんで呼びに戻ったんですけど、そしたら田口さん、背中から血を流して倒れていて…。
私、その場で貧血起こしちゃって。
それで、岡島さんが慌ててみんなを呼びに戻ってくれたんです。あちらです。」
恵「どうも、ありがとうございました。」
西沢「失礼します。」
ｷﾝﾀ「ご苦労様です。」
警官「お〜ちょっとちょっと！警察関係者以外立ち入り禁止だ！」
ｷﾝﾀ「何だよケチくせぇな、ちょっとぐらいいいだろ！」
恵「あ…どうもすいません、ホントに。」
私はｷﾝﾀを引っ張りその場から離れた。
ｷﾝﾀ「あ？え？」
恵「公務執行妨害で捕まりたいの？今回は探偵学園の生徒として動いてるわけじゃないのよ。」
ｷﾝﾀ「じゃあ、どうしろっつうんだよ。」
恵「目撃者を捜そう。犯行が行われた時間、スカウトしてる彼を見たって人が見つかれば、アリバイは成立するわ。」
私たちは外に出て目撃者を捜した。
女「知らないです。」
ｷﾝﾀ＆恵「ありがとうございました。」
ｷﾝﾀ「よし、じゃああっち行ってみよう。」
恵「うん。」
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作者名：優花
| 作成日時：2019年1月30日 15時
