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□201□ ページ14

□海side□

私は不動産の資料を見ていた。

海「ふぅ〜、結局もらってんじゃん。何してんの私。」

私の携帯が鳴った。

それは大地からだった。

大地「もしもし、母ちゃん?」

光子「おやすみなさい、浩司君。」

大地「おやすみなさい。」

海「どちら様ですか?」

大地「何それ、やめてよ。」

海「やめない。」

大地「もう子供じゃないんだから。」

海「私の子供はここにいるわ。すやすやと天使のように眠ってる。」

大地「母ちゃん…。」

海「その言い方やめましょう、もう。呼ぶなら“海さん”と。私も“小林君”って呼ぶから。」

大地「あのさ、俺、DNA検査の結果がどうであれ、またそっちで暮らしたいんだけど。」

海「どういう意味?」

大地「居心地っていうか、なんか、フカフカのベッド慣れなくてさ。」

海「嫌み言ってるの?うちのせんべい布団の。」

大地「いや、そうじゃないよ。ていうか俺、母ちゃん…海さんと一緒に暮らしたいんだ。」

海「そんなことは許されないの。血がつながってない以上そんなことは無理なの。」

大地「だけど、母ちゃん…いや、海さんはそれでいいの?」

海「何が?」

大地「何が?って…。」

浩司「んっ、ん〜。」

海「私のことは忘れて。新しい家族、環境になじむためにも。」

大地「それは…。」

海「私もあなたのことは忘れる。」

大地「そんな…。」

海「ていうか、声聞くまで忘れてた。」

大地「マジで?」

海「うん。マジで。ごめんなさい、息子が起きるから切るわね。」

大地「ちょ…ちょっと待って!おやすみくらい…。」

私は電話を切った。

海&大地「あぁ〜!」

海「はぁ…。」

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優花(プロフ) - りく さん» そんなふうに言って貰えて嬉しいです(*^^*)こちらこそありがとうございます!! (2021年9月7日 20時) (レス) id: 8fb7e3d63a (このIDを非表示/違反報告)
りく - このものがたりものすごくだいすきですありがとうございます!! (2021年9月6日 19時) (レス) id: 5e7af5ce68 (このIDを非表示/違反報告)
優花(プロフ) - 有岡苺さん» ありがとうございます!更新頑張ります! (2017年4月30日 22時) (レス) id: 6b689c573b (このIDを非表示/違反報告)
有岡苺(プロフ) - めっちゃおもしろいです!最後がめっちゃ気になるっ!ってことなんで更新頑張ってください♪ (2017年4月30日 22時) (レス) id: f97c864d88 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:優花 | 作成日時:2017年4月24日 16時

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