理想の息子 2

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□海side□

太田「息子のケータイ代でビックリしてね。問いただしたら、いやらしいサイトに引っかかって。」

海「いやらしいサイト？」

西田「うちも部屋からエ ッチな写真とか本、見つけた時はもうショックだったわよ、気持ち悪いって。」

本田「まぁ、でも思春期の息子には避けて通れないわよね。そういう、性の芽生えっていうの？」

海「うちはそういうのはまだ全然…おくてみたいで。」

太田「高校生でしょ？おくてっていうか興味なかったら逆に異常よ。」

海「異常？違います！きっと、今どきの草食系っていうか。」

吉田「ねえ、草食系っていってもほら、２次元アニメキャラとかで“萌え〜”とかなってんのよ。」

海「あ、いや、そういうのも見たことないです。」

本田「まさか、ゲイってことないわよね？」

ゲイ…。

海「バカなこと言わないでください！」








サッカー部員「君！ちょっと、付き合ってくれないかな？」

大地「はあ…。」

私は大地が誘われているのを見かけた。

海「付き合う？」

今度は廊下で見かけてしまった。

野球部員「つ…付き合ってくれよ。」

大地「まぁ、気持ちは嬉しいですけど。」

海「気持ちは嬉しい？」

今度は屋上で…。

体操部員「君がどうしても欲しいんだ。」

大地「そんな…体が持たないっすよ。」

海「体？」

ラグビー部員「一緒に汗を流そう。」

大地「…って言われても。」

剣道部員「彼女とかいるの？」

大地「いや、今んとこ興味ないんで。」

バスケ部員「だと思ったんだ。一度しかない青春、君はそういうタイプじゃない。」

海「どういうタイプよ？」

一同「ズバリ、男のほうが好き。」

海「んなわけ…。」

大地「いや〜、バレました？ﾊﾊﾊ…！」

ｶﾞｰﾝ…。

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