金田一少年の事件簿 獄門塾殺人事件

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✞(人１)side✞

一「違うね 刑事さん

これは無差別殺人じゃないよ」

一はそう言った

溝岸「何だ君は？

テストの受験者は２０人もいたんだ

特定の生徒をこの案内状が挟んである席に

座らせるなんて絶対不可能…」

一「マジシャンズ・セレクトって知ってる？」

溝岸「マジシャンズ・セレクト？」

一「手品師がよく

カードの束を客に出して

『どれでも１枚引いてください』

って言うじゃないですか

あれって実はどれを引いても

手品師の思いどおりになっちゃう

そういうのをマジシャンズ・セレクトっていうんです」

一は刑事さんの手から案内状を取った

溝岸「あっ コラ！」

一「この殺しの案内状が全員に配られてた」

溝岸「ばかばかしい

そんなことしたら２０人全員が

ここに殺到してしまうじゃないか」

一「確かに でも

それぞれの案内状に書かれている

配布場所が全部違ってたら？」

溝岸「あっ」

一「この案内状を他に貰った人いませんか？」

学生「はい」

男の人は案内状を渡した

竜二「ホントだ 書かれてる配布場所が全然違う」

茂呂井さんが持っていた紙は

３０６相談室に対して男の人が持っていたのは

４０２教室と書かれていた

一「だろ？つまり犯人はあらかじめ

全員の席に内容の違う案内状を置き

ターゲットの茂呂井君がどの席に座るかを確かめてから

その席に置いた案内状に書かれている場所に行って

毒針付きの偽模範解答を置いたってわけさ

つまりこれは

茂呂井って人を狙った計画殺人ってわけさ」

リン「すいません もういいですか？

教室戻りたい」
メイ「そうよ 迷惑です」

溝岸「迷惑？人ひとり死んでるんだぞ？」

竜二「台湾校の生徒です」

中屋敷「確かにかわいそうだけど

俺たちには関係ないよな？」

チェン「そうだね 俺たち関係ない」

式部「ちょっと あんたたちそれひど過ぎない？」

霧沢「合宿前ですし

こんなことでペースを乱されたくないです

氏家先生 戻っていいですか？」

一部の生徒達は教室に戻っていった

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