金田一少年の事件簿 獄門塾殺人事件

♪25♪ ページ26

✞一side✞

竜二「いつまで手洗ってんすか？」

一「お前… 死体触ったんだぞ！

お前… しかも検視だぞ

何やってんだ俺

じっちゃんは検視なんかしてねえから！」

誰かから連絡が来た

一「はい 金田一検視官です」

(人１)「何ふざけてんの？ 」

一「あぁ… いや 何？」

(人１)「なんかね 氏家先生が…

すごく怖いことがあって…」

一「えっ？チョークのセロハンを開けた跡がない？」

(人１)「そう そしたら氏家先生が…」

一「なるほど…

そいつはヤバかったかもな」

(人１)「それで 美雪は休ませてて

リーさんが氏家先生を見張ってるから

私が代わりに一に情報を伝えてくれって」

一「よし じゃあ早速聞かせてくれ

まず そっちの事件の被害者２人の死亡推定時刻」

(人１)「うん まず最初にリン君が死んだのは大体

午後２時から２時半くらいの間

チョークを取りに教室を出たのが午後２時１５分頃だったから

やっぱりその直後に殺されたみたい

死因は毒物注射によるショック死」

一「氏家先生はずっと教室にいたんだよな？」

(人１)「うん 授業してた

他のみんなも全員教室」

一「やっぱ アリバイ成立か…」

(人１)「そっちの太陽ロッジの事件は？

検視したんでしょ？一が」

一「やりましたとも 必死こいて…

えっと… 霧沢透の死亡推定時刻は

午後３時から３時半の間くらい

死因は同じく毒殺

気分が悪いって教室を出てったのが

３時１５分頃だったから

やっぱその直後に殺されてんだな」

俺はスケジュール表を持って見ていると

裏が透けて見えるのに気づいた

一「ん？待てよ ねぇ(人１)

午後３時頃ってそっちでは何してた？」

(人１)「えっ？休憩の後

３時２０分から授業だったけど」

一「じゃあ その休憩時間は氏家先生

ずっとフリーだったんだよな？」

(人１)「うん そうだね」

一「例えば そのフリーの時間を使って

氏家先生がこの太陽ロッジに来て

霧沢を殺したって可能性はないかな？」

(人１)「無理だよ ３時５分に前の授業が終わって

１５分のトイレ休憩 たった１５分じゃ

こっちとそっちを往復できるわけないじゃん」

一「だよなぁ」

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