金田一少年の事件簿 獄門塾殺人事件

♪13♪ ページ13

✞リーside✞

氏家「物質１モルが完全燃焼した時に

発生する熱量を燃焼熱といいますが…

おっと チョークが切れたな

リン・ジーション君」

リン「はい」

氏家「廊下奥のロッカーから

新しいチョークを何本か持ってきてくれ」

リン「はい」

リンはチョークを取りに行った

それからいつになってもリンは戻ってこない…

氏家「え〜 繰り返しになりますが

燃焼熱 成熟熱 中和熱 溶解熱 潜熱 この…」

リー「氏家先生 リンがまだ戻ってませんが…」

氏家「あ…」

リー「もう２０分以上も経ってる

見に行ってきます」

氏家「あっ リー先生…」

廊下奥のロッカーに向かったけどリンはいなかった

リー「リン君」

ロッカーを開けてチョークの箱を調べた

リー「最初の事件の時みたいな毒針の仕掛けはなさそうだ」

氏家「いましたか？」

リー「はぁ… いえ

でもここに来たのは確かだ

チョークを落として割ってる」

俺たちは１階のすべての部屋を探した

氏家「リン！サボりか？

聞こえてるんなら出てこいよ！」

リー「２階の自分の部屋に戻ったんでしょうか？」

氏家「いや それはできない

階段の扉はサボり防止のために鍵を掛けてます」

リー「だとすると彼はこの１階の

どこかにいるってことですか？」

氏家「どっかに隠れてんでしょう

どうかしました？」

リー「あぁ いえ」

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