小さな約束【紫】 (ページ14)

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｢..........ん｣
あれ？
私....

辰哉｢おっ、気ぃついたか｣

｢.....辰兄...｣

気がつくと私は
辰兄の部屋のベッドの上に寝ていた。

辰哉｢おまえ、風呂で倒れて大変だったんだぞ！..ほれっ！水分とれ、水分！｣
そう言って辰兄は私に冷たい麦茶をくれた。

｢..あ、ありがと...｣
そうだ...
私湯船つかりながら考えすぎちゃって..
のぼせそうだから出ようとしたら...
そうっ！！
俊がいきなり入ってきたんだ!!
あんにゃろう...いっぺんまじでシメないと...
で、口論になって...だんだん頭がぐるんぐるんしてきちゃって...
倒れちゃったんだっけ...
...........。
...........ん？
ちょ.....ちょっと待って？
私の頭の中でひとつの疑問が生まれた。

｢...辰兄？｣

辰哉｢んー？｣

｢あたし、倒れたんだよね？｣

辰哉｢？ああ｣

｢あのさ...そ、その....。誰が..あたしのことここまで..？｣

辰哉｢ん？俺｣

.................。

｢........ッッ!!??｣

その言葉を聞いた瞬間.........私の顔は真っ赤になる。

｢えぇっ!! たっ、辰兄が!?｣

辰哉｢そう。おまえ運んだのは俺｣

辰兄は普通にそう言うと、普通に麦茶を飲み始めた。いやいやいやいや。
ちょっと待ってくださいよ!!
と、いうことは....

｢辰兄.........あたしの....裸........見た.........？｣

辰哉｢ぶっっ!!｣

私の言葉を聞いて辰兄はコントのように麦茶を吹き出した。

｢.........た、辰兄..........｣
どう考えても...見ないなんて無理だよね!?
辰兄は向こう側を向いて、何も言ってくれない。
な、何!?
まさか！私の裸体は見れたもんじゃなかったってことですか!!??

｢........辰兄...........？｣
私は恐る恐る辰兄に声かける.....。

辰哉｢.........なるべく.......見ないようにはした.......｣

........ッやっぱりっっ！それはそうですよねっ!!

............ガーーーン。