ドMがドSと付き合う方法ってありますか【宮侑】

Ｍ ページ14

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「………」








『……あのっ、アツムくん!!』





すたすたと私の前を先に歩くアツムくんに声をかけた








「……なに？」





ピタリと止まって私の方にゆっくりと顔を向けるアツムくん









『……私、考えたんだ。』








「何をやねん…」









『………私、アツムくんのことが好き。







…………すごく、好き!!』






静かな校舎に私の声が少し響いた









言い切った







振られるの覚悟でとびっきりの笑顔で








「……………なんて？」





『え？』







振られるかと思ってたらまさかの反応だった








『なんてって……？』









「……そのまんまの意味やけど







聞こえへんかったからもっかい言って」






ニヤリと笑うアツムくん









『も、もっかい…って、は、恥ずかしいもん!!嫌だよ!!』








「ふぅん…気になるけど……



まぁAがいいんならええか〜」







私をニヤニヤと見下すアツムくんは、悪魔にもみえる








『〜っ………』








アツムくんはイジワルだ……








絶対わかっててやってる。








「………もっかい言え」







『ｯ……』





世間で言う、顎クイをされた









『…………私…は…




……アツムくんが…』






また、告おうとした時だった









「……やっぱストップ。




………目にゴミ入ったから後でにして」








いきなり手を離し、とっさに後ろを向くアツムくん









『……あれ、アツム…くん…』








「ｯ!!だ、黙れ!!



こっちくんなボケ!!」









『…アツムくん、耳まで赤〜い』









口元がにやける








アツムくんも……照れてるんだ……





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