最後だから、笑ってよ。 (ページ40)

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テヨンside

僕はジェヒョナにAさんの事を聞きに行った。

なぜ妹がいることを黙っていたのか。

理由はものすごく悲しいものだった。

ジェ「俺は小さい頃からAが大っ嫌いです。

それは多分今も。」

そう答えると、ジェヒョンは、

「Aが死ねばいいって思ってた。
さしたら俺は母さんと暮らせるのにって。
俺はそんな風に考えるぐらいAが嫌いです。

ヒョン。俺は最低な人間だよ。
でも小さかった俺には耐えられなかったんだ。
友達から、なんでお母さんいないの？って聞かれるのが
周りの友達はそばにずっとお母さんがいて参観日にも卒業式にも行事ごとにはみんなお母さんと写真撮って。

俺の思い出には母さんはいないんだ。

だから俺はあいつが憎くて遠ざけた。

母さんと話すと余計つらくて2人を遠ざけたんだ。

母さんが死んだあの日俺は思ったんだ。

母さんじゃなくてあいつが死んだらよかったのにって」

ジェヒョンはそう答えると涙を流していた。

俺は何も言えず、ジェヒョンの隣に座り直し抱きしめてやった。

「でもヒョン。あいつは韓国に帰ってきたってことは治ったってことでしょ？もう心配することないじゃん」

ジェヒョンの発言に俺は思わずえ？と言うと、

ジェ「え？あいつ病気治ったから韓国きたんじゃないんですか？」

と言うもんだから

「ジェヒョナ。Aさんは病気治ってないぞ。」

と伝えるとジェヒョンは驚きを隠さず固まっていた。