ポゴシプタ〈TH〉完結 (ページ9)

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「ホットドッグとーカフェラテでいいのかな」

買ったものを確かめるように何度も袋の中身をみる

はやくAのところに行かなくちゃ

Aの元まで足を走らせて止めた

「A…っ？」

Aは空を見上げていた

その横顔が綺麗でどこかに行ってしまいそうだった

「…っA！！！」

声を上げてAの元まで走った

「テテ…？」

不思議そうに俺を見つめるA

「どうしたの～？」

ふにゃって笑うAに何故だか目頭が熱くなった

「…いやちょっとAが綺麗すぎて…」

バレないように裾で目元をこすった

「なに言ってんのーあっホットドッグ！！それにカフェラテもある！ありがとう～テテ！」

Aに袋を渡すとそれを満足そうに食べた

「もう平気なの？」

「うん！テテのおかげ！休んだらもう大丈夫になっちゃった笑」

「ねぇ、一口ちょーだい」

「いいよーってあれ？テテの分は？」

「んーもう食べた」

「えー」

嘘。ほんとは食べてない。

でも、Aの可愛いおねだりで空いてたお腹ももう満腹だよ

そんなことAに言ったらまたピョンテって言われるんだろうな笑

一緒に食べたかった～と拗ねるAの頭を撫でた

「だってお腹すいてたんだもん、また今度一緒に食べよう」

俺の＂今度＂という言葉にピクッと身体を揺らした

「今度…」

「うん、絶対」

「そうだね」

そんなに寂しく笑わないで

今は気付きたくない

気付きたくないから

だから

「A」

「えっ？あっちょっ！一口がでかい！！」

「よそ見するAが悪いー」

「もう！テテのパボ！」

だから、今はその笑顔で

俺の大好きな笑顔で俺をみて

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