ポゴシプタ〈TH〉完結 (ページ8)

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店に出て絶叫形のアトラクションをほとんど乗った

そして乗り終わった後は必ず半泣き

そんなに苦手だったら乗らなくても大丈夫なのに

それでも

「やだ！絶対乗るの！テテと乗るんだから！」

なんて可愛いこと言って俺を無理矢理にでも引っ張る

そんなに引っ張らなくてもいなくならないよ

そんな感じで前半は過ごし

正午の音楽が流れた

「A」

「…」

Aは疲れたのか椅子に座ってぼぅーっとしていた

「A」

もう一度声をかけると

はっと目を見開いた

「あっテテ！ごっごめんね。気づかなかった！ちょっと疲れたのかも…」

そう言って眉を下げた

…まただ

「…じゃあ俺なんか飲み物買ってくるね？あっ食べ物も！お腹すいたでしょ？なにがいい？」

気にしないように、気にしたらダメだ

「私も…私も行く！」

Aは立ち上がり、俺の服を掴んだ

「ダメだよ。疲れてるんだから。ここは俺を頼って大人しく待って？すぐ来るから」

「でも…「A」

強く名前を呼んだ

もう倒れて俺からいなくなる君を見たくない

Aは納得してない顔だったけど俺の圧に負けて頷いた

「…ホットドッグ食べたい」

「ホットドッグね、おっけ。すぐ買ってくるから待ってて」

そう言って行こうとするとまた服を引っ張られた

「A…？」

「…して」

「ん？」

頬を染めて俺を見つめた

「…ちゅーして」

パッと顔を隠すA

いや、もうほんとに…

「…それじゃあちゅーできないよ？」

そういうと

そっと手を離してさっきより赤くなった顔が出てきた

「…ほんとに可愛い」

「可愛くなっんっ」

最後まで言わせる余裕なんて俺にないよ

知ってるはずでしょ？

Aのことになるとピョンテになる変態野郎だって

もう少しは危機感持ってよね

仮にも外なんだからさ

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