ポゴシプタ〈TH〉完結 (ページ14)

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観覧車から見える景色は絶景だった

「あっ見てあそこ私たちの家があるよ！あっ昔、通ってた学校も！懐かしい～」

窓に手を置き子供のようにはしゃぐA

俺も同じように外を眺めた

初めてAに会ったのは高校の入学式だっけ？

そうそう俺がAに一目惚れして…

Aを振り向かすの大変だったな

男に全然興味ないし、鈍感すぎて俺が好きだって言っても全然気づかないし

「あっあの公園…」

そう言ってAは思い出に浸るように眺めていた

ようやっと思いが通じ会った公園

そして初めてキスした場所

手を繋いで

「ずっと一緒だよ」

なんて笑いあった場所

「…テテ。私、テテの告白ほんとに嬉しかったよ」

Aに目を向けるとぱちっと目があった

Aは微笑んで

「テテに会えてよかった。初めての彼氏があなたでよかった。」

Aの頬に涙がつたった

永遠の別れみたいだった

「A…？あっそうだ！これ乗り終わったらなんか食べ行こう！そんで次のデートも決めてさ…。」

それに気づかないように話をそらした

でも、Aが俺の頬を触り

「テテ…」

弱々しく俺の名前を呼んだ

嫌だ

「…どうしたの？俺たちずっと一緒でしょ？
Aはどこにも行かないでしょ？そうでしょ？」

嫌だ、嫌だ、嫌だ

「…テテっ！」

強く俺の名前を呼んだ

Aの顔を見れない

だって、だって…

「…お願いだから…泣かないで…」

涙が止められないんだよ

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