夏祭りと初恋の君【RKRN夢】 (ページ5)

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夏祭りと初恋の君　Ⅴ ページ5

『………あれ？咲は？』

　今日は帰るの、遅くなるかも。とメッセージを送り、返信を待たずにアプリを閉じる。
　顔を上げると咲はいなくて、尾浜くんたちもいなかった。………はぐれちゃったのかな。
　咲に、どこにいるの？とメッセージを送るが既読はつかない。どうしようかな、このままここにいた方がいいのかな。

「あっ、東條さん！！」
『えっ…あ、た、竹谷くん…』

　私服姿の竹谷くんがいた。ぴょこん、とかわいく前髪が跳ねているが、寝起きだろうか。

『えっと、竹谷くんは…』
「勘右衛門に呼ばれてさ！えっと、東條さんは？」
『咲ときてたんだけど、はぐれちゃって…』

「じゃ、じゃあさ、俺と一緒に探さない？ほら、浜崎と勘右衛門って付き合ってるから一緒にいるんじゃないかな」
『あっ、確かに… じゃあ、探してみよっか』

　竹谷くんがお祭りの喧騒の中に歩き出す。はぐれないように急いで、竹谷くんの後をついていった。